TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年6月2日放送)

TOKIO HOT 100 2024-06-02 放送回ランキング ランキング

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2024年6月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年6月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年6月2日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ビリー・アイリッシュの「LUNCH」だった。同曲は2024年5月に発表されたサードアルバム『HIT ME HARD AND SOFT』からの楽曲で、この週のチャートでは6位に同アルバム収録の「BIRDS OF A FEATHER」も入っており、ひとつのアルバムから複数曲が同時にTOP10圏内に並ぶという、アルバム単位での支持の厚さがうかがえる結果になっていた。10代でブレイクし、内省的で繊細なサウンドスケープを武器にしてきた彼女が、より開放的でグルーヴィーな質感の楽曲を鳴らしていたことは、当時のリスナーにとって新鮮な驚きだったはずだ。ボーカルの息遣いや低域の効いたビートの作り込みは、ヘッドホンでもスピーカーでも異なる表情を見せる仕上がりで、ラジオという音声メディアで聴くからこそ際立つ質感を持った1曲だったと言える。 このチャートを眺めると、当時の音楽シーンの多層性がよく見えてくる。2位にはSLOWEの「SUPEREGO」がつけており、国内の新世代アーティストがグローバルなポップ表現と拮抗する存在感を示していた時期でもあった。3位のスチャダラパー&STUTSにPUNPEEを迎えた「POINTLESS 5」は、日本語ラップ/ヒップホップシーンの重鎮的な顔ぶれが集った一曲で、世代を超えたコラボレーションが依然として支持を集めていたことを物語る。4位のILLITはこの年にデビューしたばかりのK-POPグループで、「MAGNETIC」はそのフレッシュな存在感を国際的なチャートにも波及させていた楽曲だ。K-POPの新世代が次々と登場し、日本のリスナーにもリアルタイムで届く環境がすでに当たり前になっていたことを感じさせる。 5位のポスト・マローン feat. モーガン・ウォーレンによる「I HAD SOME HELP」も見逃せない。ヒップホップ/ポップ畑で名を馳せてきたポスト・マローンが、カントリーの人気シンガーと組んだこの曲は、ジャンルの垣根を軽やかに越えていく当時のアメリカ音楽シーンの潮流を象徴していた。7位のXGは日本発でありながら海外を主戦場に据えて活動するガールズグループで、「WOKE UP」のようなハードでクールなサウンドは、K-POP的な洗練とは異なる独自のポジションを築きつつあった時期の一枚だ。 国内勢に目を向ければ、8位のMONJE「あつまれ」、9位の東京スカパラダイスオーケストラ feat. TAKUMA(10-FEET)による「風に戦ぐブルーズ」、10位のKERENMI feat. MOTO from Chilli Beans.&WHO-YA EXTENDEDの「世界」と、バンド、インスト、コラボレーションと多彩な編成が並ぶ。スカパラは結成から長い年月を重ねながらも、その時々の旬なボーカリストを迎えて新たな化学反応を生み出し続けてきたグループであり、この起用にもその姿勢が表れている。 こうして見渡すと、この週のTOP10は、世界的なポップスターの新境地から国内の実力派同士のコラボ、越境的なガールズグループ、そして異ジャンル融合まで、実に多彩な景色を映し出していた。ビリー・アイリッシュの「LUNCH」が首位に立ったこの回は、ひとりのアーティストの表現の広がりと、それを取り巻く同時代の音楽の豊かさを同時に感じさせる、象徴的な一週だったのではないだろうか。

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2024年6月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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