TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年10月22日放送)

TOKIO HOT 100 2023-10-22 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2023年10月22日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年10月22日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年10月22日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはトロイ・シヴァンの「GOT ME STARTED」だった。この曲が収録されたアルバム「Something to Give Each Other」は、この年のクィア・ポップシーンにおいて重要な作品として語られることが多く、ダンスフロアを強く意識したビートと開放的な歌声が印象的だった。80年代後半から90年代初頭のハウス、ユーロダンスの質感を現代的に再構築するようなサウンドプロダクションは、当時のポップミュージック全体に漂っていた「ノスタルジー回帰」の空気とも重なっており、この1位獲得はそうした流れを象徴する出来事として記憶に残る。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽・邦楽問わず多彩な顔ぶれが並んでいたのも特徴的だ。2位にはTOMOOの「SUPER BALL」、6位にTENDREの「COLORS」がランクインしており、国内のシティポップ/R&B寄りの系譜を継ぐアーティストたちが着実に支持を広げていた時期であったことがうかがえる。ADOの「唱」やYOASOBIの「勇者」がそれぞれ8位、9位に入っていることも見逃せない。前者はテレビアニメ関連楽曲として、後者もアニメ主題歌として、この時期の日本の音楽シーンにおいてアニメタイアップが依然として大きな存在感を持っていたことを物語っている。

洋楽勢では、SIAの「GIMME LOVE」、LAUFEYの「LOVESICK」、JUNG KOOKとJACK HARLOWによる「3D」が並び、ジャンルの越境が当たり前になった時代の空気を感じさせる。特にLAUFEYの存在は象徴的で、ジャズやクラシックの語法を若い世代の感性で再解釈するスタイルが世界的に評価され始めていた時期であり、この週のチャートインもその広がりの一端を示している。JUNG KOOKの「3D」は、K-POPのソロアーティストが欧米のヒップホップ/ポップのフィールドで存在感を発揮する流れが本格化していたことを象徴する一曲だった。

さらに、U2の「ATOMIC CITY」がベテランバンドとして7位に、PINKPANTHERESSの「MOSQUITO」が新世代のベッドルームポップ/2ステップの旗手として10位に並ぶ構図も興味深い。世代もジャンルも異なるアーティストたちが同じチャートの中でひしめき合う様子は、当時のリスナーがいかに雑食的に音楽を楽しんでいたかを表しているように思える。

1位のトロイ・シヴァンを中心に見ると、この週は「多様性」と「時代の交差」がキーワードだったと言えるだろう。ダンスミュージックのリバイバル、アニメタイアップの強さ、K-POPソロアーティストの台頭、そして新世代シンガーソングライターの躍進――そのすべてが一つのチャートに凝縮されていた瞬間として、今振り返っても興味深い一週間だった。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2023年10月22日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2023年10月29日) »

スピーカーで鳴らすなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました