TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年10月1日放送)

TOKIO HOT 100 2023-10-01 放送回ランキング ランキング

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2023年10月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年10月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年10月1日放送の「TOKIO HOT 100」は、秋の訪れとともに邦楽・洋楽・K-POPが入り乱れる、実に見晴らしのいいTOP10だった。その頂点に立ったのが、サザンオールスターズの「RELAY~杜の詩」である。1978年のデビューから四十五年を数える大ベテランバンドが、2023年という年にあってなお1位を獲得するという事実そのものが、この週のチャートの性格をよく物語っている。桑田佳祐というシンガーが紡ぐメロディとことばは、若いリスナーにとっても「懐かしさ」ではなく「今の音」として響く強度を保ち続けており、世代を横断して支持を集められる稀有な存在であることを、あらためて示した1位だったといえる。

この週特筆すべきは、TOP10のうち複数をK-POP勢が占めていた点だ。2位には BTS のジョングクがラトーを迎えた「SEVEN」、8位には同じく BTS の V によるソロ曲「SLOW DANCING」、そして10位には BLACKPINK の「THE GIRLS」がランクイン。BTS のメンバーがグループ活動の枠を超え、個人名義で世界のポップシーンに直接切り込んでいく時代の空気が、このチャートには色濃く刻まれている。グループとしての人気を土台にしながら、一人のアーティストとしての音楽性を問われる――そんな2023年ならではの過渡期を象徴する並びだった。

洋楽勢では、5位にザ・ローリング・ストーンズの「ANGRY」が入っているのが目を引く。結成から半世紀以上を経てなお現役でシングルを発表し、チャート上位に食い込んでくるバンドの存在感は、サザンオールスターズの1位と静かに呼応しているようにも見える。3位のティンバランドがネリー・ファータドとジャスティン・ティンバーレイクを迎えた「KEEP GOING UP」は、2000年代を彩ったトリオの再結集として話題を呼んだ楽曲であり、こちらもまた「懐かしさ」を「現在」に更新してみせる仕事だった。

邦楽ポップスの側も負けてはいない。4位にはBE:FIRSTの「MAINSTREAM」、6位にはKing Gnuの「SPECIALZ」がランクイン。前者はダンス&ボーカルグループとしての国内シーンを牽引する存在感を、後者はロックバンドでありながらポップフィールドの中心に立つ独自のポジションを、それぞれ体現している楽曲だ。7位の羊文学「MORE THAN WORDS」は、バンドサウンドの静かな熱量でリスナーの耳を惹きつけ、9位のAdo「唱」は、圧倒的な歌唱力と楽曲のスケール感でこの年のJ-POPを象徴する一曲として存在感を放っていた。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、デビュー四十五年のベテランバンドから海外の大御所ロックバンド、K-POPのソロアーティスト、そして日本のバンド・ボーカリストまでが横並びで肩を並べる、実に懐の深いチャートだったことがわかる。ジャンルも世代も国籍も異なる楽曲が同じ土俵で評価される――そのこと自体が、当時のリスナーの耳の柔軟さと、音楽シーンの成熟ぶりを映し出していたのではないだろうか。サザンオールスターズの1位は、そうした多様性の中心に、あえて「日本語のポップス」を据えたという点でも、象徴的な結果だったといえるだろう。

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2023年10月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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