TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年2月19日放送)

TOKIO HOT 100 2023-02-19 放送回ランキング ランキング

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2023年2月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年2月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年2月19日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、イギリスのシンガーソングライター、アーロ・パークスによる「WEIGHTLESS」だった。詩人としても評価される言葉選びと、ジャズやR&Bを下敷きにした柔らかなソウルフルなトラックメイクが持ち味の彼女は、デビュー作『Collapsed in Sunbeams』で若くして大きな注目を集め、その後の作品でも一貫して内省的で繊細な世界観を貫いてきたアーティストだ。「WEIGHTLESS」もまた、力を抜いた歌声と浮遊感のあるサウンドが心地よく絡み合う一曲で、当時のシーンにおけるベッドルームポップ/オルタナR&B的な潮流を象徴する存在としてチャートの頂点に立ったことは、非常に納得のいく結果だったと言えるだろう。派手さよりも質感を重視するリスナーの支持が、このランクインを後押ししたのではないだろうか。

この週のTOP10を見渡すと、ジャンルも国籍も実に多彩な顔ぶれが並んでいる。2位にはサム・スミスの「I’M NOT HERE TO MAKE FRIENDS」がランクインし、ポップスの王道を行く堂々たるパフォーマンスで存在感を放っていた。4位のリゾ「ABOUT DAMN TIME」は、ファンクとディスコの要素を大胆に取り入れた高揚感あるナンバーで、世界的にヒットを飛ばしていた時期の勢いをそのまま体現しているようだった。9位にはハリー・スタイルズの「AS IT WAS」がロングセラーとして名を連ねており、前年から続く人気の根強さがうかがえる。

一方で邦楽勢の活躍も見逃せない。3位には新東京の「ポラロイド」がランクイン。フレッシュな感性とバンドサウンドの熱量が伝わる楽曲で、当時勢いを増していた新世代バンドシーンの一端を感じさせてくれる。7位には宇野実彩子(AAA)の「GOING ON」が入り、グループ活動で培われた表現力を生かしたソロ楽曲として存在感を示していた。10位の由薫「星月夜」も、透明感のある歌声とメロディが印象的で、この時期に評価を高めていたシンガーソングライターの一人として名前を刻んでいる。

また、5位のNewJeans「DITTO」は、K-POPの中でもよりレトロで温度感のあるサウンドプロダクションが話題となった楽曲で、当時新人ながら異例の広がりを見せていたグループの勢いを物語る一曲だ。6位のChilli Beans.とVaundyによる「ROSE」、8位のTONUN「FRIDAY NIGHT」も、ジャンルを軽やかに横断する国内シーンの多様性を象徴する存在だったと言える。

こうして振り返ると、2023年2月というこの時期は、洋楽・邦楽・K-POPが垣根なく並び立ち、それぞれのリスナー層が確かな支持を送っていたことがよくわかる。中でも1位のアーロ・パークス「WEIGHTLESS」が象徴していたのは、派手な仕掛けよりも歌そのものの質感や空気感を大切にする聴き方が広がっていた時代の感覚だ。ヘッドフォンで音の余白まで味わうような聴取体験が求められていた時期だからこそ、この楽曲が支持を集めたのではないだろうか。今あらためてこのTOP10を眺めると、当時のシーンの多様さと成熟が同時に感じ取れる、貴重な記録のひとつだと言えるだろう。

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2023年2月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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