TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年10月16日放送)

TOKIO HOT 100 2022-10-16 放送回ランキング ランキング

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2022年10月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年10月16日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年10月16日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、エルトン・ジョンとブリトニー・スピアーズによる「HOLD ME CLOSER」だった。エルトン・ジョンの代表曲「Tiny Dancer」をはじめとする過去の楽曲の断片を再構築したこの一曲は、リリース当初から大きな話題を呼んでいた。ブリトニー・スピアーズにとっては、長らく続いた活動制限をめぐる状況が世間の注目を集めた後の楽曲参加ということもあり、彼女の声が久しぶりにポップスの最前線で鳴り響くこと自体が一つの出来事として受け止められていた時期でもある。エルトン・ジョンは自身のキャリアを通じて世代を超えたコラボレーションを重ねてきたが、この曲でもベテランとしての貫禄を見せつつ、懐かしさと新しさを同居させるプロデュースの妙が光っていた。

このTOP10を眺めると、当時のグローバルポップシーンの多層性がよく見て取れる。2位のエド・シーランによる「CELESTIAL」は、映画のサウンドトラック的な文脈を持つ楽曲で、シンガーソングライターとしての彼の安定感を改めて示していた。4位のザ・1975「I’M IN LOVE WITH YOU」は、80年代的なシンセポップの質感を纏いながらも、バンドらしい生々しい感情表現を忘れない一曲で、当時のロックバンドがどのようにメインストリームのポップスと共存しているかを象徴していたと言える。5位のムラ・マサとエリカ・デ・カシエーによる「E-MOTIONS」は、UKのクラブミュージックとポップの境界を軽やかに越境する存在として、洋楽リスナーの間で静かな注目を集めていた。

一方で邦楽勢も存在感を放っていた。3位にランクインした「MID-20S」のゆいにしおは、当時のシティポップ・オルタナティブR&B的な潮流の中で独自の立ち位置を築きつつあったアーティストで、洋楽と邦楽の垣根が薄れていくこの番組らしいラインナップを体現していた。6位のBUMP OF CHICKENは、長年にわたり日本のロックシーンを牽引してきたバンドとして、「SOUVENIR」でも変わらぬ叙情性を聴かせている。7位のYOASOBIは「祝福」で、アニメ作品との連動を通じて世代を問わず支持を広げていた時期であり、物語性のある楽曲構成が引き続き高く評価されていた。9位のSOIL & PIMP SESSIONSとRHYMESTERの共演「初恋の悪魔 -DANCE WITH THE DEVIL-」は、ジャズバンドとヒップホップという異なる文脈が交わる化学反応として印象的だった。

このように振り返ると、2022年10月のこの週は、ベテランと新世代、洋楽と邦楽、ジャンルの垣根を越えた楽曲たちが一つのチャートに同居していたことがわかる。「HOLD ME CLOSER」が1位に立ったことは、懐かしさを新しい形で提示することの強さを示すと同時に、ポップミュージックが常に過去との対話を続けながら更新されていくものであることを、改めて感じさせる出来事だったのではないだろうか。当時この番組を聴いていたリスナーにとっても、このTOP10はまさに時代の空気を切り取った貴重な記録として記憶されているはずだ。

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2022年10月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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