TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年10月9日放送)

TOKIO HOT 100 2022-10-09 放送回ランキング ランキング

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2022年10月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年10月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年10月9日放送の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、ELTON JOHN&BRITNEY SPEARSの「HOLD ME CLOSER」だった。エルトン・ジョンといえば60年代末から半世紀以上にわたり第一線で活躍してきたレジェンドであり、ブリトニー・スピアーズは00年代のポップ・アイコンとして時代を築いた存在。世代もキャリアの文脈もまったく異なる二人が並び立ったこと自体が、この曲を特別なニュースにしていた。ダンス・ポップのビートに乗せて、エルトンの名曲群を彷彿とさせるメロディの断片を織り込みながら、ブリトニーの伸びやかな歌声が重なっていく構成は、懐かしさと新しさが同居する感覚を聴き手に与えるものだった。当時はブリトニーの活動再開そのものが大きな関心を集めていた時期でもあり、そうした背景を知ったうえで聴くと、楽曲の一音一音に込められた意味合いがより深く感じられる。

2位以下に目を移すと、この週のTOP10は多国籍・多世代なラインナップになっていたことがわかる。MURA MASAはUK出身のプロデューサーとして電子音楽の最前線を走り続けてきた作り手であり、フィーチャーされたERIKA DE CASIERのクールな歌声との組み合わせは、当時のUKクラブ・ミュージックの空気を色濃く伝えるものだった。THE 1975は英国ロックシーンを代表するバンドとして、既存のジャンルの枠を横断するサウンドメイキングで支持を集めており、この時期も新作を通じてリスナーの期待に応え続けていた。一方でCARLY RAE JEPSENやCHARLIE PUTHといった北米のポップ・シーンを牽引するアーティストたちも顔を揃え、洋楽ポップの層の厚さを感じさせる週でもあった。

邦楽勢の存在感も見逃せない。imaseの「NIGHT DANCER」は、SNSを起点に若い世代へ広がっていった楽曲として当時大きな話題を呼んでおり、ネット発のヒットが従来のメディア主導のチャートにも食い込んでくる時代の流れを象徴していた。VAUNDYは弾き語りから宅録、バンドサウンドまで自在に操るマルチな表現力で当時から注目を集めており、「MABATAKI」もその引き出しの広さを感じさせる一曲だった。YONA YONA WEEKENDERSの「月曜のダンス」は、日常のささやかな時間を切り取るような親しみやすいポップネスが持ち味で、邦楽シティポップ的な感覚を受け継ぐ質感があった。KANDYTOWNは東京発のクルーとして日本語ラップシーンの重要な潮流を作ってきた面々であり、KEIJU、RYOHU、IOという実力派メンバーをフィーチャーした「CURTAIN CALL」も存在感を放っていた。KOJIKOJIの「陶芸」がランクインしていたことも、この時期の日本語ラップ・シーンの多様さを物語っている。

洋楽と邦楽、ベテランと新世代、メジャーとインディーが同じテーブルに並ぶこの週のTOP10は、2022年という時代のリスニング環境そのものを映し出していたと言える。ストリーミングとSNSが後押しする形でジャンルの垣根が薄れ、リスナーが自分の耳だけを頼りに音楽を選び取っていく――そうした時代の空気を、今あらためて聴き返すことで感じ取れるはずだ。

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2022年10月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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