TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年8月21日放送)

TOKIO HOT 100 2022-08-21 放送回ランキング ランキング

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2022年8月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年8月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年8月21日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはTHE 1975の「HAPPINESS」だった。マシュー・ヒーリーを中心とするこの英国バンドは、2010年代からロックという枠組みを軽やかに越境し、シンセポップやファンク、R&Bのエッセンスを取り込みながら独自のサウンドを築いてきた存在だ。「HAPPINESS」はそのタイトルが示す通り、開放的でダンサブルな高揚感に満ちたトラックで、真夏の空気にぴったりとはまる一曲だったと言える。緻密に作り込まれた音像の中に漂う多幸感は、コロナ禍を経てライブやフェスが少しずつ動き出そうとしていたあの時期の空気感と重なる部分があり、リスナーの心を掴んだのも頷ける。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽、さらにはアジア各国のポップスが混然一体となって並んでいるのが印象的だ。2位にはADOの「新時代」がランクイン。映画「ONE PIECE FILM RED」に絡む楽曲として大きな話題を呼び、国内のアニメ・カルチャーとポップミュージックが強く結びついていた時代性を象徴していた。3位のカルヴィン・ハリスらによる「STAY WITH ME」、7位の「OBSESSED」と、カルヴィン・ハリスが同時に複数曲をチャートインさせている点も見逃せない。EDM全盛期を築いた張本人が、この時期も精力的にコラボレーションを重ね、シーンの中心であり続けていたことがうかがえる。

5位にはBENNY BLANCO、BTS、SNOOP DOGGという世代もジャンルも異なる面々による「BAD DECISIONS」がランクイン。K-POPのトップランナーであるBTSが、ヒットメーカーのプロデューサーやヒップホップの大御所と肩を並べる構図は、当時すでに国境やジャンルの垣根がすっかり溶けていたことを物語る。8位のビヨンセ「BREAK MY SOUL」は、アルバム『RENAISSANCE』からのリード曲として、ハウスミュージックへの回帰を鮮烈に打ち出した一曲。クラブカルチャーへのオマージュを込めたこの曲は、後の音楽シーンにも大きな影響を残すことになる重要なピースだった。9位のリゾ「2 BE LOVED (AM I READY)」も含め、女性アーティストたちが自己肯定や解放をテーマにした楽曲で存在感を放っていたのもこの時期らしい特徴だ。

邦楽勢では4位にAO「チェンジ」、10位にBE:FIRST「SCREAM」がランクイン。BE:FIRSTはオーディション番組を経てデビューした期待の新星として、この頃すでに邦楽シーンに新しい風を吹き込む存在になっていた。6位の9M88は台湾のシンガーで、彼女の「TELL ME」がチャートインしていることからも、この番組が東アジア圏のポップスにも広くアンテナを張っていたことが感じられる。こうして並べてみると、この週のTOP10はロック、ヒップホップ、K-POP、アニメソング、ハウス、アジアン・ポップスと実に多彩なジャンルが共存しており、当時の音楽シーンがいかにボーダーレスであったかを鮮やかに映し出している。THE 1975の開放的なサウンドを筆頭に、多様な才能が並び立つこの瞬間を切り取った一枚のスナップショットとして、今聴き返しても発見の多いチャートだと言えるだろう。

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2022年8月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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