TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年8月7日放送)

TOKIO HOT 100 2022-08-07 放送回ランキング ランキング

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2022年8月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年8月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年8月7日放送の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、CALVIN HARRIS, JUSTIN TIMBERLAKE, HALSEY & PHARRELLによる「STAY WITH ME」だった。この顔ぶれを見るだけで、どれほど豪華な一曲かが伝わってくる。スコットランド出身のプロデューサー、カルヴィン・ハリスがビートメイクとプロダクションを手掛け、ジャスティン・ティンバーレイクが持ち前のポップスとR&Bの融合したヴォーカルを乗せ、ハルシーが独特のクールな存在感を添え、ファレル・ウィリアムスがトラックに彼らしいグルーヴを注入する。ダンスミュージックとポップスの境界を軽やかに越えていくカルヴィン・ハリスの作家性と、それぞれのシンガーが持つ個性が一つの曲の中でせめぎ合いながら共存している点が、この曲最大の聴きどころだろう。四者四様のキャリアを積んできたアーティストが一堂に会すること自体が、2022年という時期における洋楽シーンのコラボレーション文化の成熟を物語っている。  2022年の夏は、パンデミックによる長い停滞を経て、フェスやクラブ、屋外イベントが本格的に活気を取り戻し始めた時期でもあった。人々が再び身体を動かして音楽を楽しむことへの渇望が強まっていたタイミングで、明るくフロア映えするダンスナンバーが世界的に求められていたことは想像に難くない。「STAY WITH ME」のような、大ヒットメーカーたちが力を結集させたトラックが夏の代表曲として支持を集めたのは、そうした時代の空気と無縁ではないはずだ。  この週のチャートを見渡すと、1位の洋楽ダンスポップに続いて、2位にはビヨンセの「BREAK MY SOUL」がランクインしている。同時期にリリースされたアルバムから生まれたこの曲もまた、ハウスミュージックのビートを大胆に取り入れた一曲であり、1位の「STAY WITH ME」と共鳴するように、2022年の夏がダンスミュージック復権の年であったことを象徴している。長らく落ち着いた音数のR&Bやポップバラードが主流だった時期を経て、フロアで踊れる音楽への回帰が同時多発的に起きていたことが、このトップ2の並びから読み取れる。  一方で3位以下には、日本発のBE:FIRSTやVAUNDY、東京スカパラダイスオーケストラと幾田りらの共演曲、CHILLI BEANS.やMICHAEL KANEKO feat. ハナレグミといった国内アーティストの楽曲が並び、洋楽と邦楽が入り混じる多彩な顔ぶれとなっている。イギリス在住の日系アーティストであるRINA SAWAYAMAや、イギリスのロックバンドTHE 1975、アメリカのLIZZOといった名前も並び、国籍やジャンルの垣根を感じさせないランキングになっている点も、この時代らしい特徴と言えるだろう。ストリーミングを通じて世界中の音楽が同時進行的に聴かれるようになったことで、洋楽・邦楽という区分けそのものが以前より薄れつつあった時期の空気が、このTOP10全体からも伝わってくる。  改めて1位の「STAY WITH ME」に立ち返ると、豪華な布陣によるコラボレーションでありながら、決して過剰にならず、あくまでポップソングとしての聴きやすさを保っている点にセンスの良さを感じる。誰か一人が突出するのではなく、四者それぞれの持ち味が曲の中で自然に配置されているバランス感覚こそが、この曲がその週のリスナーの支持を集めた理由の一つだったのではないだろうか。夏の終わりに向かうこの時期、こうした軽やかで踊れる一曲がトップに輝いたことは、当時の空気を思い出す上でも象徴的な出来事として記憶しておきたい。

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2022年8月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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