TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年1月9日放送)

TOKIO HOT 100 2022-01-09 放送回ランキング ランキング

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2022年1月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年1月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年最初の三が日が明け、松の内の余韻がまだ残る1月9日放送回のTOKIO HOT 100は、King Gnuの「一途」が首位に輝いた。King Gnuといえば常田大希というマルチな才能を軸に、ジャンルの垣根を越えたサウンドメイクで邦楽シーンの中心に立ち続けてきたバンドだが、「一途」はその中でもストレートな愛の表現に振り切った一曲として印象深い。ドラマ主題歌としてお茶の間にも浸透し、井口理の伸びやかな歌声と常田の繊細なアレンジが絡み合う構成は、彼らの持つポップネスとアート性の両立を改めて感じさせるものだった。年始という節目のタイミングでこの曲がチャートの頂点に立ったことは、当時のJ-POPが「わかりやすい感動」を求めていた空気とも重なっていたように思う。

この週のTOP10を眺めると、邦楽と洋楽、さらにはK-POPやジャンルレスなグローバルポップが自然に混在している点が興味深い。2位のKim Petras「COCONUTS」はドイツ出身のポップスターらしいキャッチーで刺激的なナンバーで、当時のTikTok的な拡散文化とも親和性が高かった。3位のNulbarich「IT’S ALL FOR US」は、JQのソウルフルな歌声とバンドの洗練されたグルーヴが光る一曲で、日本のシティポップ〜ブラックミュージック的な文脈を継承しつつ、より国際的なサウンドを志向していた時期の代表格と言える。

4位のVaundy「踊り子」、5位のmilet・Aimer・幾田りらによる「おもかげ」(こちらもVaundyがプロデュース)という並びも象徴的だ。この時期のVaundyは、自身の作品だけでなく他アーティストへの楽曲提供でも存在感を強めており、シーンの「裏の主役」として名前が挙がることが増えていた。実力派女性シンガー3人が集結した「おもかげ」は、それぞれの個性が際立ちながらも一つの楽曲として調和する仕上がりで、コラボレーションという形式そのものが持つ魅力を再認識させてくれる楽曲だった。

6位にはBruno MarsとAnderson .Paakによるユニット、Silk Sonicの「SKATE」がランクイン。70年代ソウルやファンクへのオマージュを現代的な質感で蘇らせた彼らのサウンドは、当時世界的に大きな話題を呼んでおり、日本のリスナーにもその洗練されたグルーヴが強く支持されていたことがうかがえる。7位の三浦大知「新呼吸」は、ダンスとボーカルを高い次元で両立させる稀有なアーティストとしての実力が存分に発揮された楽曲で、国内男性ソロシンガーの一つの到達点を示していた。

8位のBTS「BUTTER」は、前年からロングヒットを続けていたK-POPの世界的成功を象徴する存在として、この時期も高い人気を保ち続けていた。9位のFKA twigs feat. The Weekndによる「TEARS IN THE CLUB」は、実験的な音像とR&Bの融合を追求するアーティスト同士の共演として、洋楽シーンの先鋭的な動きを伝えてくれる一曲だ。そして10位のSTUTS feat. tofubeats「ONE」は、日本のヒップホップ/トラックメイカーシーンの成熟を感じさせる仕上がりで、こうした国内インディペンデントな感性が全国区のチャートに食い込んでくること自体、当時のリスナーの耳の多様さを物語っている。

このように振り返ると、2022年幕開けのTOKIO HOT 100は、邦楽ポップスの王道、K-POP、海外の先端ポップ、そして国内のクラブミュージック的な感性までが同じテーブルに並ぶ、実に豊かな一週間だったことがわかる。King Gnuの「一途」が頂点に立ったという事実は、そうした多様性の中でも、誠実でエモーショナルな楽曲がリスナーの心を掴み続けていた時代の空気を象徴していたのではないだろうか。

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2022年1月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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