TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年1月2日放送)

TOKIO HOT 100 2022-01-02 放送回ランキング ランキング

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2022年1月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年1月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年最初の放送となったこの回のTOP10で頂点に立ったのは、VAUNDYの「踊り子」だった。作詞・作曲・編曲はもちろん、ジャケットのアートワークまで自身で手がけるマルチな創作性で、2021年を通じて急速に存在感を高めていたVAUNDY。ジャンルを軽やかに横断するそのサウンドは、ロックともポップスともR&Bとも言い切れない独自の質感を持っており、「踊り子」もまた、疾走感のあるビートと開放的なメロディが同居する一曲として、多くのリスナーの耳を捉えた。年明け一発目の1位という位置づけは、彼が単なる一発屋的なブレイクではなく、時代の空気そのものを体現するアーティストとして認知されていたことを物語っている。

興味深いのは、6位にランクインした「おもかげ」もまたVAUNDYがプロデュースを手がけた楽曲だという点だ。milet、Aimer、幾田りらという実力派の女性シンガー三人が声を重ねるこの曲は、単なる豪華コラボレーションという枠を超え、それぞれの個性が溶け合いながらも際立つバランス感覚が際立っていた。同じ放送回のTOP10内に、一人のクリエイターが手がけた楽曲が二曲も並ぶという事実は、当時のJ-POPシーンにおいてVAUNDYという存在がどれほど中心的な役割を担っていたかを示す象徴的な出来事だったと言えるだろう。

チャート全体を見渡すと、この週は邦楽・洋楽、さらにはジャンルを問わず多様な音楽性が並んでいたことも特徴的だ。2位にはドイツ出身のKIM PETRAS「COCONUTS」がランクインし、ダンスミュージックの高揚感を届けていた。9位のBTS「BUTTER」は、前年に世界的な大ヒットを記録した楽曲で、K-POPが完全にグローバルなメインストリームとして定着したことを改めて印象づける存在だった。一方で、三浦大知「新呼吸」や大橋トリオ「GIFT」といった、日本のポップスシーンを長らく支えてきたアーティストたちの楽曲も上位に食い込んでおり、新旧の才能が同じ土俵で聴かれていた時代の空気感がよく表れている。

7位にはSTUTS feat. tofubeatsによる「ONE」がランクイン。トラックメイカー同士のコラボレーションは、ヒップホップやクラブミュージックの文脈から生まれた楽曲がメインストリームのチャートに自然と溶け込んでいたことを示している。8位のNULBARICH「IT’S ALL FOR US」も、洗練されたシティポップ的な感覚を持つバンドとして独自の支持を集めていた存在だ。そして10位には King Gnuの「一途」がランクイン。バンドサウンドとポップスの垣根を超えた表現力で、当時すでに邦楽シーンの中心的存在となっていた彼らの楽曲も、この週のリストに彩りを添えていた。

2022年の幕開けを飾ったこの回のTOP10を振り返ると、ジャンルやキャリアの長短を問わず、それぞれの音楽性がフラットに並置されていたことがよくわかる。VAUNDYという一人のアーティストが複数の形でチャートに影響を与えていたという事実は、当時の音楽シーンにおける「個」の創作力の強さを象徴していたのではないだろうか。年始という節目にこうしたラインナップが並んだことは、その後の一年の音楽シーンの多様性と越境性を予感させるものだったと、今振り返っても感じられる。

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2022年1月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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