TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年12月5日放送)

TOKIO HOT 100 2021-12-05 放送回ランキング ランキング

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2021年12月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年12月5日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年12月5日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、PENTHOUSEの「CHANGE THE WORLD」だった。この年の後半、日本のポップシーンでは配信主体のグローバルな聴取環境が定着し、ジャンルの境界がますます曖昧になっていた時期にあたる。国内外のアーティストが同じチャートの上で肩を並べる光景そのものが、当時のリスナーの音楽消費の広がりを象徴していたと言える。「CHANGE THE WORLD」という曲名が示すように、変化や再生をテーマにした楽曲は、長引くコロナ禍のなかで多くのリスナーが求めていた前向きなメッセージと呼応していたのではないか。閉塞感の続く日常のなかで、力強いフレーズやビートに救いを求める気持ちは、この時期の音楽シーン全体に共通する空気感だったように思う。

TOP10を見渡すと、この週のチャートは実に多彩な布陣だった。2位にはエド・シーランの「OVERPASS GRAFFITI」がランクインしており、世界的なポップスターの新作が日本のチャートにも即座に反映される様子がうかがえる。3位のVaundyによる「踊り子」は、この年を代表する国内ヒットのひとつであり、弾き語り的な質感とバンドサウンドを融合させた作風が、若い世代を中心に幅広く受け入れられていた。4位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるユニット、シルク・ソニックの「SMOKIN OUT THE WINDOW」がランクイン。レトロなソウル・ファンクの質感を現代的なプロダクションで蘇らせたこのユニットは、2021年を通じて音楽メディアの話題を独占しており、この週の順位もその熱量をそのまま反映していた。

6位には宇多田ヒカルの「君に夢中」が入っている。長年にわたり日本のポップシーンを更新し続けてきたアーティストが、この時期も変わらず新しいサウンドを提示していたことは、当時のリスナーにとって心強い存在だったはずだ。8位の東京事変「仏だけ徒歩」も印象深い。バンドとしての独自の語彙とアレンジ力が凝縮された一曲で、再始動後の東京事変が持つ実験性と大衆性のバランスの良さがうかがえる。9位にはKROIの「JUDEN」がランクイン。国内のオルタナティブ/R&B的なアプローチを持つバンドが、海外勢と並んでチャート上位に食い込んでいたこと自体が、当時の音楽環境の多層性を物語っている。

7位のチャーリーXCXによる「NEW SHAPES」は、クリスティーン・アンド・ザ・クイーンズやキャロライン・ポラチェックといった、時代の感覚を鋭く体現するアーティストたちとのコラボレーションで、ポップミュージックの実験性と洗練を同時に提示していた楽曲だ。10位のイヤーズ・アンド・イヤーズとギャランティスによる「SWEET TALKER」も、ダンスミュージックとポップスの境界を軽やかに越える一曲であり、当時のクラブシーンとメインストリームの近さを感じさせる。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内バンドシーンの活力、グローバルなポップスの潮流、そして時代を超えて第一線を走り続けるベテランの存在感が同時に共存する、まさに2021年末らしいラインナップだったといえる。1位を飾った「CHANGE THE WORLD」というタイトルは、当時の社会状況を思えばどこか象徴的にも響く。音楽が持つ小さな変化への希望を、このチャートは静かに映し出していたのではないだろうか。

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2021年12月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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