TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年8月15日放送)

TOKIO HOT 100 2021-08-15 放送回ランキング ランキング

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2021年8月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年8月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年8月15日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによる新ユニット、シルク・ソニックの「Skate」だった。この2人がタッグを組むというニュースが飛び込んできたのは同年の初め頃で、当時は「レジェンド級の実力者同士が組んだらどうなるのか」という期待が音楽ファンの間で膨らんでいた時期にあたる。ソウルやファンクを軸にしながらも、どこか肩の力が抜けたユーモラスな質感を持つ音作りは、パンデミック下で重苦しい空気が続いていた世相のなかで、聴き手にひとときの明るさと解放感をもたらす存在として受け止められていたように思う。「Skate」というタイトルが示す通り、軽やかに滑るようなグルーヴ感が持ち味で、深刻になりすぎず、それでいて音楽的な緻密さは失わない――そのバランス感覚こそがシルク・ソニックというプロジェクトの魅力だったのではないだろうか。

この週のTOP10全体を眺めても、2021年夏らしい空気が色濃く漂っている。2位にはBTSの「Permission to Dance」がランクインしており、コロナ禍でライブや外出の自由が制限されるなかで「踊る許可なんていらない」というメッセージ性を持った楽曲が支持を集めていたことがうかがえる。4位のザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーによる「Stay」、6位のザ・ウィークエンド「Take My Breath」といった顔ぶれからは、当時の欧米ポップシーンがメロディアスでダンサブルな方向へと大きく舵を切っていたことも読み取れる。

一方で国内・アジア発の楽曲が並んでいるのもこの週の特徴だ。5位には米津玄師が参加したmillennium paradeとBelleの「U」がランクインしている。これは映画「竜とそばかすの姫」との関連が強く意識される楽曲で、細野晴臣らが在籍したことでも知られる常田大希主宰のプロジェクトが、アニメーション作品と結びつきながら幅広い層にリーチしていったことを象徴する存在だったといえる。7位のmiletの「ORDINARY DAYS」も、繊細な歌声で心情を描き出すアーティストとして着実に支持を広げていた時期の楽曲だ。9位のDOULとZAGによる「BADA BING BADA BOOM」からは、この時期のJ-WAVEのプレイリストがK-POPやアジアのアーティストにも目配りしていたことが感じられる。

こうして改めてリストを眺めると、シルク・ソニックの登場を頂点として、欧米のメインストリームポップと、国内外の多様な才能が同じテーブルに並んでいた週だったことがわかる。ジャンルや国境を越えて「今いちばん気持ちのいい曲」が横並びで評価される――そんなラジオチャートならではの面白さが凝縮された一週間だったのではないだろうか。パンデミックという特殊な状況下で、音楽が持つ軽やかさや解放感がいかに求められていたか、このTOP10からは静かに、しかし確かに伝わってくる。

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2021年8月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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