TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年5月1日放送)

TOKIO HOT 100 2011-05-01 放送回ランキング ランキング

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2011年5月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年5月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年5月1日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に留まるのは1位に輝いたMAIA HIRASAWAの「BOOM!」だ。スウェーデン出身のシンガーソングライターである彼女は、透明感のある声とポップでありながらどこか内省的なメロディで、北欧発のシンガーソングライターブームを日本のリスナーに印象づけた存在のひとりだった。「BOOM!」はタイトルの持つ弾けるような響きとは裏腹に、静かな高揚感を伝える楽曲で、震災から間もないこの時期の日本において、派手さよりも柔らかな肯定感を求めていたリスナーの気分と重なる部分があったのかもしれない。J-WAVEというラジオ局が持つ都市的で洗練された空気とも相性のいいサウンドで、朝や夕方のドライブタイムに流れる情景が自然と浮かぶ一曲だ。

2位には高橋優の「福笑い」がランクインしている。フォークやロックの手触りを残しながら、若者の等身大の言葉を歌に乗せるスタイルで注目を集めていたシンガーソングライターで、この時期はメジャーでの存在感を急速に強めていた時期にあたる。3位のRASMUS FABER feat. BELDINAは、日本人プロデューサーが海外シンガーを迎えて作り上げるクラブ~ダンス寄りのトラックで、洋楽と邦楽の境界を軽やかに越えるTOKIO HOT 100らしい選曲だ。4位のTHE BAWDIES feat. AIは、ロックンロールバンドと国内トップシンガーの共演という組み合わせ自体が話題性を持ち、ジャンルを越えたコラボレーションが盛んだった当時のシーンを象徴している。

洋楽勢に目を向けると、5位にFOO FIGHTERSの「ROPE」がランクイン。デイヴ・グロール率いるこのバンドは当時アルバム『Wasting Light』を発表しており、ギターロックの王道を貫く力強いサウンドで世界的に評価を高めていた時期だ。8位のRADIOHEADの「LOTUS FLOWER」も同年発表のアルバム『The King of Limbs』からの一曲で、トム・ヨークが披露した独特なダンスのミュージックビデオとともに大きな話題を呼んだ。10位のBEASTIE BOYSの「MAKE SOME NOISE」もまた同時期のアルバムからの楽曲で、ヒップホップとロックを横断してきた彼ららしい躍動感が光る。

邦楽のベテラン勢も存在感を放つ。6位には小田和正の「今日もどこかで」、7位には細野晴臣の「悲しみのラッキースター」がランクイン。長きにわたって日本のポピュラー音楽を牽引してきたふたりの楽曲が並ぶことで、世代を越えて音楽が求められていた当時の空気が伝わってくる。9位のTOWA TEI with 高橋幸宏 and 水原希子という組み合わせも興味深い。テクノポップの系譜を継ぐ音楽家と、モデルであり女優でもある水原希子のボーカルが融合したトラックは、ジャンルや肩書きを軽やかに越境する感覚に満ちていた。

震災から間もないこの時期のチャートを見渡すと、派手な高揚よりも、静かな肯定や日常への眼差しを感じさせる楽曲が多く並んでいるように思える。MAIA HIRASAWAの「BOOM!」が1位を飾ったこの週は、洋邦・ジャンル・世代を横断しながらも、どこか共通した優しさを湛えたセレクションだったと言えるだろう。

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2011年5月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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