TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年12月28日放送)

TOKIO HOT 100 2014-12-28 放送回ランキング ランキング

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2014年12月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年12月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年の最終週にあたるこの回のTOP10を見返すと、その年の空気がそのまま封じ込められているようで興味深い。1位に輝いたのは木村カエラの「ONE MORE」。彼女はこの時期、ソロアーティストとしてポップスの枠を軽やかに越えながら、独自の音楽性を深めていた時期にあたる。「ONE MORE」は疾走感のあるサウンドとキャッチーなフックが印象的な楽曲で、年の瀬という時期に聴くと、一年を締めくくりながらも次への一歩を踏み出すような前向きなエネルギーを感じさせる仕上がりだった。木村カエラは声質そのものに独特の透明感と芯の強さがあり、それがこの曲のポップな骨格にしっかりとしたリアリティを与えている。

この週のチャート全体を眺めると、邦楽と洋楽が自然に混ざり合っているのがいかにも「TOKIO HOT 100」らしい光景だ。2位にはテイラー・スウィフトの「SHAKE IT OFF」。アルバム『1989』でカントリーから完全にポップへと舵を切った彼女にとって象徴的な一曲で、世界的にもこの年を代表するヒットのひとつだった。5位のマーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ「UPTOWN FUNK」は、実際に翌年にかけて世界中を席巻することになるファンク・リバイバルの先触れとして、この時点ですでに存在感を放っていたのが興味深い。10位のアヴィーチー「THE NIGHTS」も含め、2014年はEDMがポップスの主流言語として完全に定着した年であり、そのムードがそのままチャートに滲み出ている。

邦楽勢に目を向けると、3位の平井堅「ソレデモシタイ」は、長いキャリアを持つシンガーソングライターが円熟した表現力で聴かせる楽曲であり、6位の三代目 J SOUL BROTHERS「O.R.I.O.N.」は当時勢いを増していたダンス&ボーカルグループの象徴的な存在感を放っている。7位には井上陽水の「SAKURAドロップス」がランクインしているが、これは椎名林檎の楽曲としても知られる名曲を陽水が独自の解釈で歌い上げたものであり、世代や文脈を超えて楽曲そのものが持つ強度を改めて感じさせる並びだった。9位の藤巻亮太は、レミオロメンでの活動を経てソロシンガーとして自身の音楽を掘り下げていた時期であり、「ING」にはその等身大の眼差しが表れている。

また8位のペンタトニックスによる「LET IT GO」も見逃せない。ディズニー映画『アナと雪の女王』の大ヒットを受けて世界中でカバーが乱立した中、アカペラグループならではのハーモニーで独自の解釈を提示し、原曲とは違う角度からこの楽曲の強さを証明してみせた。4位のワン・ダイレクションもまた、10代を中心に絶大な支持を集めていたボーイズグループとして、この時代のポップシーンの一角を確かに担っていた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は単なる人気曲の羅列ではなく、2014年という一年間に世界中で鳴っていた音楽の縮図のようにも読める。EDMの隆盛、ファンクの再評価、ボーイズグループの世界的な人気、そして邦楽シーンにおける実力派シンガーたちの層の厚さ。木村カエラ「ONE MORE」が1位に立ったこの週は、まさにそうした多様な潮流が交差する場所に成立していた、印象深いスナップショットだったと言えるだろう。

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2014年12月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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