TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年5月16日放送)

TOKIO HOT 100 2021-05-16 放送回ランキング ランキング

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2021年5月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年5月16日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年5月16日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目を引くのは1位に輝いたDoja Cat feat. SZAの「Kiss Me More」だ。この曲は当時、全米チャートでも話題を集めていた一曲で、Doja Catのポップかつどこか気だるい存在感と、SZAのしなやかなボーカルが絶妙に絡み合う仕上がりだった。サビの浮遊感あるメロディと、シンセの光沢感が耳に残る構成は、コロナ禍で在宅時間が長かったこの時期のリスナーにとって、部屋の中でも開放感を味わえる一曲として響いたのではないだろうか。R&Bとポップスの境界を軽やかに越える作風は、当時のUSチャートの潮流そのものを象徴していたとも言える。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽と邦楽がバランスよく並んでいたのが印象的だ。2位には藤井風の「きらり」が入り、独特のフェイクとグルーヴ感で邦楽ファンを魅了していた時期だと感じさせる。6位の平井堅「1995」、9位の星野源「不思議」も並び、それぞれベテランアーティストが新しい表現に挑んでいた時期であることがうかがえる。星野源の「不思議」はドラマ主題歌としても注目された楽曲で、柔らかなメロディラインが当時多くのリスナーの心に寄り添っていた。

洋楽勢では、The Chemical Brothersが3位に「The Darkness That You Fear」を送り込んでいるのも見逃せない。ベテランのダンスミュージック・ユニットが、時代の空気感を反映したダークで幻想的なサウンドを届けていたことは、当時のクラブシーンやエレクトロニカ愛好者にとって大きな話題だったはずだ。4位のThe Weeknd and Ariana Grandeによる「Save Your Tears (Remix)」も象徴的だ。オリジナルの物悲しさに、Arianaの華やかな歌声が加わったことで、より広いリスナー層に届く仕上がりとなっており、当時のポップスシーンにおけるコラボレーションの威力を感じさせる。

5位のColdplay「Higher Power」は、バンドが打ち出した開放的でシンセポップ寄りのサウンドが印象的で、パンデミック下における「希望」や「解放」というテーマを音楽で表現しようとした作品として受け止められていた。8位のCHVRCHESや10位のGirl in Redといったオルタナティブ/エレクトロポップ勢の存在も、この時期のチャートが単なるヒットソング一辺�倒ではなく、多様なジャンルを内包していたことを物語っている。

こうして見渡すと、2021年5月中旬のTOKIO HOT 100は、洋楽・邦楽問わずポップスの実験性とメロディの強さが共存していた週だったといえる。Doja CatとSZAの「Kiss Me More」が首位に立ったのは、まさにその時代の「軽やかさと深み」を兼ね備えた楽曲が求められていたことの証左だろう。パンデミックという重い現実の中で、音楽が持つ解放感や親密さがリスナーに強く求められていた時期であり、このTOP10はその空気を色濃く反映した貴重な記録として、今振り返っても興味深い一枚のスナップショットとなっている。

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2021年5月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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