TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年5月9日放送)

TOKIO HOT 100 2021-05-09 放送回ランキング ランキング

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2021年5月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年5月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年5月9日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはDoja Cat feat. SZAの「Kiss Me More」でした。この曲はディスコやファンクの空気感を纏いながらも、あくまで軽やかでポップなR&B/ヒップホップとして響く一曲で、Doja Catの伸びやかで自在なボーカルワークと、SZAの浮遊感のあるフィーチャリングパートが絶妙に絡み合う仕上がりが印象的でした。当時はまだコロナ禍の影響が色濃く残る時期で、外出やライブといった非日常が制限される中、こうした太陽の匂いを感じさせるようなサマーチューンが多くのリスナーの気分を上向かせていたことを思い出します。

TOP10全体を眺めると、The Weeknd and Ariana Grandeによる「Save Your Tears (Remix)」が2位につけているのも象徴的です。The Weekndはこの時期、アルバム『After Hours』からのシングル群で世界的なチャートを席巻し続けており、Arianaとのリミックスという布陣は、当時のポップシーンにおけるコラボレーション戦略の典型例といえるでしょう。またYears & Yearsの「Starstruck」やCHVRCHESの「He Said She Said」など、UK出身のエレクトロ・シンセポップ勢が並んでいる点も、このチャートの海外洋楽シーンへの目配りの広さを物語っています。

邦楽勢では星野源の「不思議」が6位にランクインしていました。ドラマ主題歌としても親しまれたこの楽曲は、彼らしい脱力感とポップネスが同居するメロディが特徴で、洋楽が並ぶ中でも違和感なく溶け込む普遍性を持っていました。また8位にはONE OK ROCKの「Renegades (Japanese Version)」がランクイン。X Ambassadorsの楽曲を自分たちの言葉と声で再構築したこの曲は、バンドが国内外でのファン層を橋渡ししようとする姿勢を感じさせるものでした。

さらにgirl in redの「Serotonin」やbeabadoobeeの「Last Day on Earth」がランクインしている点にも、当時の音楽シーンの潮流が表れています。ベッドルームポップやインディー・ロックの文脈から出てきた若手アーティストたちが、SNSを通じて熱量の高いファンダムを築き、既存のメインストリームのチャートにも食い込んでくる現象は、2021年前後の音楽シーンを語るうえで欠かせないトピックでした。TENDREの「Piece」がロック・ポップの文脈で存在感を放っていたことも、日本のシティポップ/ソウル的な流れを汲むリスナー層の広がりを感じさせます。

そしてThe Chemical Brothersが10位に名を連ねていたことも見逃せません。ベテランのエレクトロニック・デュオが新曲でチャートインしてくること自体、当時のダンスミュージックシーンの奥行きの深さを示していました。こうして振り返ると、この週のTOP10は、グローバルなポップスの主流と、インディーやエレクトロニカ、そして邦楽の個性が並存する、非常にバランスの取れたラインナップだったと言えるでしょう。

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2021年5月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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