TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年12月20日放送)

TOKIO HOT 100 2020-12-20 放送回ランキング ランキング

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2020年12月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年12月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年12月20日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、BTSの「LIFE GOES ON」だった。この曲は同年11月にリリースされたアルバム「BE」の収録曲であり、韓国語詞の楽曲として米ビルボードのメインシングルチャートで首位を獲得したことで大きな注目を集めた作品だ。英語詞に頼らずとも世界のチャートの頂点に立てることを証明したこの快挙は、K-POPというジャンルの枠を超えて、音楽業界全体にとっても象徴的な出来事として記憶されている。タイトルが示す通り「人生は続いていく」というメッセージは、パンデミックの渦中にあった当時のリスナーの心情に静かに寄り添うものだった。ライブやツアーが軒並み中止・延期となり、アーティストも聴き手も「会えない時間」をどう過ごすかを模索していた時期に、抑制の効いたトラックと率直な言葉で綴られたこの曲は、派手さよりも実感のこもった説得力で多くの支持を集めたのだろう。同じ週の10位には、BTSにとって英語詞シングルとして世界的ヒットとなった「Dynamite」もランクインしており、対照的な二曲が同時にTOP10に並ぶこと自体が、当時のBTSの勢いと多面性を物語っている。

この週のチャート全体を見渡すと、時代の空気がよく表れている。2位にはKREVAと三浦大知という日本のヒップホップ・R&Bシーンを代表する二人による「FALL IN LOVE AGAIN」がつけており、国内シーンの底力を感じさせる。3位の羊文学「あいまいでいいよ」は、当時勢いを増していたオルタナティブ・ロックの潮流を象徴する存在であり、バンドサウンドがリスナーの心を掴んでいたことが窺える。4位のRINA SAWAYAMAは、日本にルーツを持ちながら英国を拠点に活動し、ジャンルを横断する音楽性で国際的評価を高めていたアーティストで、彼女の存在は当時の「ボーダーレスな音楽シーン」を体現していたと言える。6位のMiley CyrusとDua Lipaの共演曲、8位のTones and Iなど海外勢が並ぶ一方、7位にはNiziUの「Step and a Step」がランクインしており、この年にデビューし瞬く間に社会現象となった彼女たちの勢いも見て取れる。9位の藤井風「青春病」は、独自の脱力感と歌声で急速に支持を広げていた新世代シンガーソングライターの存在感を示すものだった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は国内外・ジャンルの垣根を越えた多様性が際立っている。ステイホームが続き、ライブという体験が制限された2020年という一年は、皮肉にも配信やSNSを通じて音楽がボーダーを越えて届きやすくなった時期でもあった。BTSの「LIFE GOES ON」が首位に立ったこの週のチャートは、そうした時代の転換点を静かに映し出すスナップショットとして、今聴き返しても興味深い一枚の記録になっている。困難な状況の中でも音楽が止まらず、むしろ新しい聴き方や届き方を模索し続けていたこと。それこそが、このタイトルが持つ言葉の意味と重なって、当時の空気をよりリアルに感じさせてくれる。

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2020年12月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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