TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年12月27日放送)

TOKIO HOT 100 2020-12-27 放送回ランキング ランキング

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2020年12月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年12月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年12月27日放送分の「TOKIO HOT 100」は、コロナ禍で迎えた異例づくしの一年を締めくくるにふさわしい、実に多彩な顔ぶれとなった。1位に輝いたのは、KREVAがフィーチャリングに三浦大知を迎えた「FALL IN LOVE AGAIN」。日本語ラップの表現力を切り拓いてきたKREVAと、圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスで知られる三浦大知という、それぞれのフィールドで頂点を極めてきた二人が手を組んだこの曲は、恋の高揚感をポップかつグルーヴィーに描き出す仕上がりで、年の瀬の空気にすっと寄り添うような温かさを持っていた。外出や人との接触が制限され続けた一年の終わりに、こうした「誰かを想う気持ち」を真っ直ぐに歌う楽曲が支持を集めたことは、時代の気分を映す出来事として記憶しておきたい。

この週のTOP10を見渡すと、K-POPの世界的な広がりを象徴する存在としてBTSが「LIFE GOES ON」と「DYNAMITE」の2曲でランクインしている点も目を引く。特に「DYNAMITE」は全編英語詞で制作され、コロナ禍で沈みがちだった世界中のリスナーに向けて発せられたポジティブなメッセージとして、国境を越えて受け入れられた一曲だった。また4位のNiziUは、この年に大きな注目を集めたオーディションプロジェクトから誕生したグループで、「STEP AND A STEP」は国内のガールズグループシーンに新しい風を吹き込んだ楽曲として印象深い。3位のRINA SAWAYAMAは、日本にルーツを持ちながら英国を拠点に活動するアーティストとして、ジャンルや国籍の枠組みを軽やかに越えていく存在感を放っていた。

邦楽勢の顔ぶれも実に豊かだ。6位の羊文学「あいまいでいいよ」は、内省的でありながら開放感のあるギターサウンドが魅力のオルタナティブロックで、この時期のインディーシーンの充実ぶりを物語る一曲。7位のあいみょん「スーパーガール」、8位の藤井風「青春病」は、それぞれ言葉選びの巧みさとメロディセンスで多くのリスナーを惹きつけた楽曲であり、10位の崎山蒼志「HEAVEN」は、若い世代から出てきた新しい感性を象徴する存在として並んでいる。9位にはテイラー・スウィフトの「WILLOW」がランクイン。この年、彼女はサプライズ的にアルバムをリリースするなど制作面でも話題を集めており、フォーキーで内省的なサウンドへの転換期にあった楽曲として位置づけられる。

こうして振り返ると、この週のチャートは、国内のヒップホップやR&Bの成熟、K-POPのグローバルな拡散、インディーロックの台頭、そして海外ポップスの動向までもが一枚のリストの中に同居していたことがわかる。ジャンルも国籍も世代も異なる楽曲が並び立つさまは、ラジオという媒体が持つ横断的な選曲の面白さを改めて感じさせるものだった。年の瀬に1位を飾った「FALL IN LOVE AGAIN」の、どこか祝祭的でありながら等身大の温もりを湛えたサウンドは、閉塞感の続いた一年を締めくくるにふさわしい響きを持っていたのではないだろうか。

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2020年12月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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