TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年12月13日放送)

TOKIO HOT 100 2020-12-13 放送回ランキング ランキング

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2020年12月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年12月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年12月13日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に留まるのは1位に輝いたBTSの「LIFE GOES ON」だ。この曲は、世界的な感染症の拡大によって誰もが日常のリズムを乱された時期に発表された一曲で、タイトルが示す通り「それでも人生は続いていく」というメッセージが静かに、しかし力強く響いていた。派手なビートで押し切るのではなく、落ち着いたトラップ調のトラックにメンバーの柔らかなラップとボーカルを重ねる構成は、当時の閉塞感の中で多くのリスナーの心情に寄り添うものだったのではないだろうか。BTSはこの年、既にグローバルなポップシーンの頂点に立つ存在となっており、こうした社会的な空気を歌に落とし込む姿勢そのものが、単なるヒットチャート上の強さ以上の意味を持っていたように思う。

2位にはRINA SAWAYAMAの「LUCID」がランクイン。日本出身でありながらイギリスを拠点に活動する彼女は、90年代・2000年代のR&Bやポップスの質感を大胆に取り入れつつ、現代的なセンスで再構築するスタイルで、この年のUKやグローバルの音楽メディアから高く評価されていた。3位のNiziUは「Step and a Step」でデビューを飾り、日韓の制作システムを融合させた新しいアイドル像を提示していたグループとして、当時大きな注目を集めていたことも思い出される。

TOP10全体を眺めると、洋楽・邦楽が入り混じる構成が印象的だ。Tones and Iの「Fly Away」やBillie Eilishの「Therefore I Am」、Miley CyrusとDua Lipaによる「Prisoner」、Siaの「Hey Boy」など、この時期の海外ポップスシーンを象徴するアーティストたちが並ぶ一方で、羊文学の「あいまいでいいよ」、松任谷由実の「ノートルダム」、Mr.Childrenの「BRAND NEW PLANET」といった邦楽勢もしっかりと存在感を放っている。ベテランと新世代が同じチャートの中で並び立つ様子は、この番組が長年大切にしてきた「ジャンルや世代を横断して“今”を切り取る」という編集方針をよく表していたように思う。

特に松任谷由実がこのタイミングでランクインしていたことは象徴的だ。日本のポップスを長らく牽引してきたアーティストが、BTSやBillie Eilishといった当時最前線のグローバルアーティストと同じ10曲の中に並ぶ光景は、ラジオという媒体が持つ「時代を横断して音楽を並べる」力を感じさせる。また羊文学のようなバンドがこの時期に着実に支持を広げていたことも、後年のシーンを考えると重要な布石だったと言えるだろう。

2020年という年は、多くのアーティストがライブやツアーを制限される中で、楽曲そのものの強度や配信・SNSでの広がりが以前よりも重視された年でもあった。そうした状況下で「LIFE GOES ON」が1位に輝いたことは、単なる人気投票以上に、多くの人が求めていた言葉やムードを的確に掴んだ結果だったのではないかと感じる。この週のTOP10を振り返ることは、当時のリスナーが何を求め、何に励まされていたのかを静かに映し出す、小さな時代の記録でもある。

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2020年12月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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