TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1988年12月18日放送)

TOKIO HOT 100 1988-12-18 放送回ランキング ランキング

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1988年12月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1988年12月18日放送回)。

この週の音楽シーン

1988年12月18日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、フィル・コリンズの「TWO HEARTS」でした。この曲は映画『Buster』のサウンドトラックに収録された楽曲で、フィル・コリンズ自身がその映画で主演も務めていたことが話題を呼びました。ラリー・カールトンをはじめとするミュージシャンとの共作という形も取られており、モータウン・サウンドを思わせる温かみのあるアレンジは、当時ソロアーティストとしても、またジェネシスのフロントマンとしても八面六臂の活躍を見せていた彼の懐の深さを感じさせるものでした。80年代後半という時代は、フィル・コリンズにとってまさに絶頂期であり、ポップスの文脈でもロックの文脈でも高い評価を得ていたことを、この1位獲得は物語っています。

この週のTOP10全体を眺めると、80年代末という時代の多様性が色濃く表れています。2位にはガンズ・アンド・ローゼズの「WELCOME TO THE JUNGLE」がランクインしており、L.A.メタルの猥雑なエネルギーが全米のみならず日本のリスナーにも届いていたことがうかがえます。一方で6位には、ジョージ・ハリスンやボブ・ディラン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、ジェフ・リンという豪華メンバーによるスーパーグループ、トラヴェリング・ウィルベリーズの「HANDLE WITE WITH CARE」が入っており、ベテラン勢の遊び心あふれるコラボレーションもまた大きな注目を集めていた時期であったことがわかります。

また7位のジョージ・マイケルの「KISSING A FOOL」は、アルバム『Faith』からのシングルで、ジャジーで洗練されたバラードとして当時のアダルト・コンテンポラリー層にも強く支持されていました。ワム!時代から一皮むけたソロアーティストとしての成熟を感じさせる楽曲であり、この時期のジョージ・マイケルの充実ぶりを示す一曲だったと言えるでしょう。8位のアレキサンダー・オニールによる「MY GIFT TO YOU」は、ブラック・コンテンポラリーやニュージャックスウィング的な感覚が芽生えつつあった当時のR&Bシーンの空気を伝えています。

4位のウィル・トゥ・パワーによる「BABY I LOVE YOUR WAY/FREEBIRD MEDLEY」は、ピーター・フランプトンとレーナード・スキナードという70年代ロックの名曲を大胆にメドレー化し、当時流行していたダンサブルなアレンジと融合させた意欲作でした。オールディーズへのオマージュを新しいサウンドで再構築するというアプローチは、80年代末ならではのポップミュージックの実験精神を象徴していたように思います。

こうして振り返ると、この週のチャートはハードロック、AOR、ソウル、そしてベテランたちの遊び心あるプロジェクトまでが並存し、ジャンルの垣根が緩やかに溶け合っていた時代の空気を伝えてくれます。フィル・コリンズという、ポップとロックの橋渡し役のような存在が1位に立っていたことも、この時代らしいバランス感覚を象徴していたのではないでしょうか。年の瀬が近づくこの時期、TOKIO HOT 100のリスナーたちは、多彩な音楽体験の中に一年の締めくくりを見出していたのかもしれません。

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1988年12月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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