TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年7月21日放送)

TOKIO HOT 100 2002-07-21 放送回ランキング ランキング

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2002年7月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年7月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年7月21日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「BY THE WAY」だった。前年に元ギタリストのジョン・フルシアンテが復帰して制作されたアルバム『バイ・ザ・ウェイ』からのタイトル曲で、それまでのファンキーで荒々しいイメージから一転、メロディアスで陰影のあるサウンドに振れたことが話題を呼んだ時期である。ミクスチャー・ロック全盛の90年代を経て、バンドが円熟したソングライティングへと踏み出した瞬間を象徴する一曲として、この夏の東京の空気にも自然に馴染んでいたのではないだろうか。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽と邦楽がほぼ半々で並び、しかもジャンルの振れ幅が大きいのが印象的だ。2位にはEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」がランクインしている。レトロなジャズ・ブルース的な質感を持つ楽曲は、当時の渋谷系以降のクラブ・ミュージック文脈とも響き合い、大阪発のバンドがメジャーシーンに存在感を示していた時期の空気を伝えている。3位には元ちとせの「ハイヌミカゼ」。奄美出身のシンガーが持つ独特の歌唱法が全国的に注目され始めた頃で、和のルーツ音楽がポップスとして受け入れられていく流れの中にあった一曲だ。

4位にはオアシスの「STOP CRYING YOUR HEART OUT」。ブリットポップの旗手として90年代を駆け抜けたバンドが、2000年代に入ってよりバラード寄りの表現を強めていた時期の楽曲であり、青春性と成熟が交錯する曲調が印象的だった。5位の宇多田ヒカルの「DEEP RIVER」は同名アルバムからのリード曲で、10代でデビューした彼女が20歳前後にかけて内面的な深みを増していく過程を象徴する作品だ。6位のCHEMISTRYの「FLOATIN’」は、当時のR&B/ボーカルデュオブームを牽引した存在として、爽やかな夏らしいサウンドでチャートに顔を出している。

7位のエアロスミス、10位のウィル・スミスなど、アメリカの大御所勢が並ぶ一方で、8位にはRIP SLYMEの「楽園ベイべー」がランクイン。日本語ヒップホップがお茶の間にも浸透し始めた時代を象徴する軽快なトラックだ。9位のMr.Childrenの「ANY」は、バンドが安定した人気を保ちながらも作品ごとに新しい表情を見せていた時期の楽曲で、邦楽ロックの層の厚さを感じさせる。

こうして振り返ると、2002年夏のこの週は、洋楽の骨太なロック、邦楽のポップス、ヒップホップ、そして和の民謡的要素まで、実に多彩な音楽が同じテーブルに並んでいたことがわかる。「TOKIO HOT 100」というフォーマットが、ジャンルの垣根を越えてリスナーの耳を広げていく役割を担っていたことを、このTOP10は静かに物語っている。首位を飾ったチリ・ペッパーズの成熟したロックンロールを軸に、当時の東京の夜の空気を思い出しながら聴き直してみるのも一興だろう。

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2002年7月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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