TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1989年12月24日放送)

TOKIO HOT 100 1989-12-24 放送回ランキング ランキング

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1989年12月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1989年12月24日放送回)。

この週の音楽シーン

1989年12月24日、クリスマス・イヴという特別な夜にJ-WAVE「TOKIO HOT 100」が1位に選んだのは、クインシー・ジョーンズがレイ・チャールズとチャカ・カーンを迎えた「I’LL BE GOOD TO YOU」でした。この曲はもともとブラザーズ・ジョンソンが手がけたファンク・クラシックの再解釈で、クインシーが1989年に発表したアルバム「バック・オン・ザ・ブロック」に収録された一曲です。プロデューサーとしてマイケル・ジャクソンの黄金期を築き上げたクインシーが、80年代の終わりに改めて自身の名でアルバムを作り、そこにソウルの重鎮レイ・チャールズと当時脂の乗り切ったチャカ・カーンを配したこと自体が、一つの時代の総括のように響きます。年の瀬にこの曲が首位に立ったのは、単なる偶然ではなく、80年代という音楽的に豊饒だった10年間を締めくくるにふさわしい選曲だったと言えるでしょう。

チャート全体を見渡すと、この週は実に多国籍で多様な顔ぶれが揃っています。2位のフィル・コリンズ「アナザー・デイ・イン・パラダイス」は、ホームレス問題を扱った重厚なバラードでありながら世界的なヒットとなり、80年代を代表するポップ職人の到達点を示す一曲でした。3位のジャネット・ジャクソンによる「リズム・ネイション」は、社会的メッセージとダンスビートを融合させた新しいR&Bの形を提示し、90年代への橋渡し役を果たした存在です。4位にはフランスから飛び出したカオマの「ランバダ」がランクイン。ラテンのリズムを世界中のダンスフロアに広めたこの曲は、まさに一過性ながらも強烈なムーブメントを巻き起こしました。

5位のソウルIIソウルは、UKのブラック・ミュージック・シーンから登場した新世代の代表格で、「バック・トゥ・ライフ」はヒップホップ的なビート感覚とソウルの温かみを融合させた画期的なサウンドとして評価されています。6位のビリー・ジョエル「ウィ・ディドント・スタート・ザ・ファイア」は、20世紀の出来事を歌詞に織り込んだ壮大な楽曲で、時代の総決算的なムードをこの週のチャートにもたらしていました。7位のリチャード・マークス、10位のボビー・ブラウンといった顔ぶれも、80年代後半のAORからニュージャックスウィングへと移り変わる音楽性の多様さを物語っています。

そして忘れてはならないのが9位、ワム!の「ラスト・クリスマス」です。クリスマス・イヴの放送でこの曲がランクインしているのは、まさにシーズンならではの光景。ジョージ・マイケルが紡いだ切ないメロディは、発表から数年が経っても季節の定番として愛され続けていたことが窺えます。こうして振り返ると、1989年の年末というタイミングは、80年代を彩ったソウル、ロック、ポップス、そして新たに台頭しつつあったダンスミュージックやワールドミュージックの潮流が交差する、実に象徴的な瞬間だったのではないでしょうか。クインシー・ジョーンズの円熟した一曲が頂点に立ったこの週は、まさに一つの時代の終わりと次の時代への予兆を同時に感じさせるチャートだったのです。

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1989年12月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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