TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1990年4月29日放送)

TOKIO HOT 100 1990-04-29 放送回ランキング ランキング

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1990年4月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1990年4月29日放送回)。

この週の音楽シーン

1990年4月29日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはシネイド・オコナーの「NOTHING COMPARES 2 U」だった。プリンスが書いた楽曲をこのアイルランド出身の歌手が取り上げ、削ぎ落とされたアレンジと圧倒的な歌唱力で世界中を席巻していた時期であり、この週のチャートにもその勢いがそのまま反映されている。派手な装飾を排し、ただ声だけで感情の起伏を描き切るあの歌唱は、当時のポップスの中でも際立って異質な存在感を放っていた。80年代後半から続いていた煌びやかなダンスミュージック全盛の流れの中に、ふいに突きつけられた剥き出しの感情表現として、多くのリスナーの耳に強く残ったはずだ。 2位にはジャネット・ジャクソンの「ALRIGHT」がランクイン。前作アルバム『Rhythm Nation 1804』からのシングルで、ニュージャックスウィングの洗練されたグルーヴと社会的なメッセージ性を併せ持つ、この時代を象徴するサウンドのひとつだった。3位のジェーン・チャイルドによる「DON’T WANNA FALL IN LOVE」も、シンセベースを効かせたエッジの効いたダンスポップとして印象的な一曲で、女性アーティストによる個性的な楽曲がこの週のTOP3に並んでいたことがわかる。 4位にはマドンナの「VOGUE」。ヴォーギングというダンスカルチャーを主題に取り込み、映画的なゴージャスさとクラブミュージックのビートを融合させたこの曲は、90年代のマドンナの新たな方向性を印象づける存在だった。5位のトミー・ペイジによる爽やかなバラード「I’LL BE YOUR EVERYTHING」、6位のハートによる骨太なロックナンバー「ALL I WANNA DO IS MAKE LOVE TO YOU」と続き、ジャンルの振れ幅の大きさもこの時代のヒットチャートらしい光景だ。 7位のリサ・スタンスフィールドによる「ALL AROUND THE WORLD」は、ソウルフルな歌声とダンスビートが絶妙に噛み合った英国発のヒット曲で、8位のセダクションによる「HEARTBEAT」とともに、当時勢いを増していたダンス・R&B系サウンドの存在感を伝えている。9位のフィル・コリンズ「I WISH IT WOULD RAIN DOWN」は、エリック・クラプトンのギターも参加した重厚なミッドテンポナンバーとして知られ、10位のテクノトロニックによる「GET UP(BEFORE THE NIGHT IS OVER)」は、当時世界的に広がりつつあったユーロダンス・ヒップハウスの熱気を体現する一曲だった。 こうして見渡すと、この週のTOP10は、剥き出しの歌唱表現からダンスミュージック、ロック、ソウルまでを横断する多彩な布陣であり、90年代への移行期ならではの活気と実験性が凝縮されている。中心に据えられた「NOTHING COMPARES 2 U」の存在は、その多様性の中でもひときわ強い個性として、当時のリスナーの記憶に深く刻まれていたに違いない。

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1990年4月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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