TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1990年5月13日放送)

TOKIO HOT 100 1990-05-13 放送回ランキング ランキング

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1990年5月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1990年5月13日放送回)。

この週の音楽シーン

1990年5月13日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、頂点に立っていたのはシネイド・オコナーの「NOTHING COMPARES 2 U」だった。アイルランド出身、当時まだ20代前半という若さながら、剃り上げた頭とアップで映されたモノクロのミュージックビデオが強烈な印象を残した一曲で、この時期のアメリカン・チャートを語るうえでも欠かせない存在だったことは間違いない。プリンスが書いた楽曲であることも当時から知られており、オリジナルとは違う解釈で歌い上げる彼女の表現力が広く支持されていた時代を象徴する1位だと言えるだろう。

TOP10全体を眺めると、この週は実にバラエティに富んだラインナップになっている。2位にはジェーン・チャイルドの「DON’T WANNA FALL IN LOVE」がランクインしており、鼻ピアスをつけたビジュアルとエレクトロ感のあるサウンドが新鮮に受け止められていた。3位のジャネット・ジャクソンは「ALRIGHT」で、当時のR&B/ダンスミュージックにおける最先端のプロダクションを体現していたし、4位にはマドンナの「VOGUE」がランクイン。ボーグというダンスカルチャーをメインストリームに引き上げたこの曲は、90年代のポップシーンの幕開けを告げる存在としても記憶されている。

5位にはハートの「ALL I WANNA DO IS MAKE LOVE TO YOU」がランクイン。80年代から活動を続けるロックバンドが、この時期もなお第一線でヒットを生み出していたことがうかがえる。6位のキャロウェイ、8位のベイビーフェイス、9位のロッド・スチュワート&ロナルド・アイズレー、10位のジョニー・ギルといったラインナップからは、当時のブラックミュージック、特にニュージャックスウィングやスムースなR&Bバラードが確実にチャートの中核を担っていたことが見えてくる。ベイビーフェイスはこの後、プロデューサーとしても90年代のR&Bシーンを支える重要人物になっていくが、この頃はすでにアーティストとしても存在感を放っていた。

7位のウィルソン・フィリップスは、ビーチ・ボーイズやママス&パパスといった60年代の名グループの血を引く3人によるユニットで、ハーモニーを重視したサウンドが新しい世代のリスナーにも支持されていたことが伝わってくる。

こうしてTOP10を並べてみると、ロック、ダンス、R&B、そして次世代のポップスが同じ時間軸の中で共存していたことがよくわかる。ジャンルの垣根がまだ強く意識されながらも、それぞれの分野で新しい表現が次々と生まれていた1990年という年の熱量が、このチャートには凝縮されているように思える。シネイド・オコナーの静かながら圧倒的な存在感を放つ1位を中心に、当時のラジオから流れていた空気を想像しながら聴き直すと、あらためて90年代という時代の入り口の豊かさを感じさせられる一週間だったのではないだろうか。

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1990年5月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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