TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1990年7月8日放送)

TOKIO HOT 100 1990-07-08 放送回ランキング ランキング

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1990年7月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1990年7月8日放送回)。

この週の音楽シーン

1990年7月8日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはジャネット・ジャクソンの「COME BACK TO ME」だった。前作アルバム『Rhythm Nation 1814』からのシングルで、社会的なメッセージ性の強い作品群が並ぶあのアルバムの中でも、しっとりとしたバラード寄りの楽曲としてラジオでの存在感を放っていた一曲だ。ジャム&ルイスとのタッグによるプロダクションは、当時のR&Bやニュージャックスウィング的なビート感覚とは一線を画し、大人びたムードと洗練されたヴォーカルワークで聴かせる仕上がりになっている。ダンサブルな曲が多いこの時期のジャネットの作品群の中で、こうした落ち着いたナンバーが上位に食い込んでくるところに、当時のリスナーの幅広い支持がうかがえる。

この週のTOP10全体を眺めると、90年代の幕開けを象徴するような多様性が見て取れる。2位のウィルソン・フィリップスは、ビーチ・ボーイズとママス&パパスという60年代を彩ったグループの血を引く三人によるユニットで、ハーモニー重視のアダルト・コンテンポラリー的な魅力が光る。3位のロクセットはスウェーデン出身ながら全米チャートを席巻し、ヨーロッパのポップスが国境を越えてアメリカのラジオでも受け入れられていく流れを感じさせる存在だった。

そして4位にはM.C.ハマーの「U CAN’T TOUCH THIS」がランクイン。この曲はライス・ライスの「Super Freak」をサンプリングした軽快なトラックとキャッチーなダンスムーブで、ヒップホップがポップ・チャートの中心に躍り出てくる象徴的な存在となった一曲だ。派手なパンツルックとキレのあるダンスは、当時のミュージックビデオ文化を語る上でも欠かせない。7位のキース・スウェットや9位のニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックも含め、この週のチャートはR&B、ダンスポップ、ロック、ヨーロピアン・ポップが混在する、いかにも90年代初頭らしい過渡期のバランスを見せている。

10位にはマドンナの「VOGUE」が控えている。ハウス・ミュージックのビートにファッション誌をモチーフにした歌詞、そしてポージングを取り入れたダンスが話題となり、後にMTVアワードでのパフォーマンスも語り草となる一曲だ。この曲がまだ10位という位置にいる時点で聴けたことは、当時のリアルタイムのリスナーにとって特別な体験だっただろう。全体として、この週のチャートはダンスミュージックの多様な広がりと、バラードの根強い人気とが共存する、まさに時代の転換点を切り取ったスナップショットのように感じられる。ジャネット・ジャクソンの「COME BACK TO ME」が首位に立っていたこの一週間は、80年代的な洗練さと90年代的な新しいビート感覚とが交差する、ポップミュージック史における興味深い瞬間だったと言えるだろう。

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1990年7月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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