TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1992年1月5日放送)

TOKIO HOT 100 1992-01-05 放送回ランキング ランキング

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1992年1月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1992年1月5日放送回)。

この週の音楽シーン

1992年最初の放送で1位に立ったのは、マイケル・ジャクソンの「BLACK OR WHITE」だった。アルバム『デンジャラス』を代表するこの一曲は、リック・ジェイムスばりのファンクなギターリフと、ラップパートを取り入れた構成が新鮮で、80年代のマイケルから一歩踏み出した挑戦的なサウンドとして受け止められていた。ミュージックビデオでは人種や国籍を超えた人々の顔がモーフィングでつながっていく表現が話題を呼び、タイトルそのままに「黒か白か」という単純な二元論を軽やかに越えていくメッセージが、当時の空気の中で強く印象づけられた。テレビの音楽番組でも大きく扱われ、日本のリスナーにとっても年明けの空気を象徴する存在になっていたはずだ。

この週のTOP10を眺めると、90年代前半らしいR&B・ダンスポップの充実ぶりがよくわかる。2位のジョディ・ワトリーはソウルIIソウル以降のグルーヴを感じさせるボーカリストとして評価が高く、3位のリサ・スタンスフィールドはブリティッシュ・ソウルの新しい旗手として注目を集めていた時期。彼女の落ち着いたヴォーカルは、当時のダンスミュージック全盛の中でもしっとりとした存在感を放っていた。6位のシャニースはまだ十代のシンガーで、透明感あるハイトーンが新世代のR&Bシーンを予感させる存在だった。7位のキース・スウェットは、ニュー・ジャック・スウィング全盛期を支えた歌い手のひとりとして、このジャンルの継続的な強さを物語っている。

ロック方面では5位にU2の「THE FLY」が入っているのが目を引く。アルバム『アクトン・ベイビー』の先行シングルであり、それまでの荘厳なイメージから一転、歪んだギターとダークなムードを前面に出したこの曲は、バンドが自らのイメージを解体し再構築しようとしていた転換点を示すものだった。90年代のロックがよりインダストリアルでノイジーな質感を取り込んでいく流れの中で、U2のこの変化は象徴的な出来事として語られることが多い。

一方で8位のベット・ミドラーや10位のリチャード・マークスのような、大人のポップス・バラード系の楽曲もしっかり存在感を示しており、当時のヒットチャートがダンス、R&B、ロック、AOR的なバラードまで幅広いジャンルを同時に受け入れていたことがうかがえる。9位のエンヤの「CARIBBEAN BLUE」は、幻想的で透明感のあるサウンドスケープが際立ち、こうした喧騒の中に異質な静けさを差し込む存在として異彩を放っていた。

4位のマライア・キャリーの「CAN’T LET GO」も見逃せない。デビューアルバムから連続してヒットを送り出していた時期であり、彼女の広い音域と表現力がまだ全開になる前の、初期らしいポップさとソウルフルさのバランスが心地よい一曲だ。こうして振り返ると、1992年の始まりを飾ったこのTOP10は、マイケル・ジャクソンという絶対的なスターの新曲を頂点に、R&B・ダンス・ロック・バラードが緊張感を保ちながら共存していた、ラジオチャートらしい多様性の縮図だったと言えるだろう。

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1992年1月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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