TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1993年3月7日放送)

TOKIO HOT 100 1993-03-07 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

1993年3月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1993年3月7日放送回)。

この週の音楽シーン

1993年3月7日のTOKIO HOT 100、1位に輝いたのはミック・ジャガーのソロ曲「SWEET THING」だった。ローリング・ストーンズのフロントマンとして絶対的な存在感を放ってきた男が、バンドの枠を離れてソロアルバム「Wandering Spirit」から放ったこの曲は、当時のブラックミュージックやダンスミュージックの潮流を貪欲に取り入れた仕上がりで、還暦を前にしてなお現役感を失わないミックの音楽的好奇心の強さを感じさせるものだった。ロックの帝王が時代の空気を柔軟に呼吸している、そんな余裕すら漂う一曲が首位に立ったところに、90年代前半という時代のフラットさが表れていたように思う。

この週のTOP10を眺めると、ジャンルの垣根がほとんど意識されていないことに気づく。2位にはR&Bシンガー、アレキサンダー・オニールの「LOVE MAKES NO SENSE」、3位にはホイットニー・ヒューストンの「I’M EVERY WOMAN」。彼女は8位にも「I WILL ALWAYS LOVE YOU」でランクインしており、映画「ボディガード」がもたらした社会現象的なヒットの余波がまだ色濃く残っていた時期であることがわかる。同じ歌手の異なる曲が同時にチャート上位に並ぶという状況自体、当時の彼女の人気がいかに突出していたかを物語っている。

ロック側に目を向ければ、4位にレニー・クラヴィッツの「ARE YOU GONNA GO MY WAY」。ヴィンテージなロックサウンドを現代的な感覚で鳴らす彼のスタイルは、グランジ全盛の空気とはまた違う角度からロックの再解釈を示していて、90年代ロックの多様性を象徴する存在だった。5位のデュラン・デュラン「ORDINARY WORLD」は、80年代を代表したバンドが90年代に入っても変わらぬメロディセンスで支持されていたことを示す一曲で、ニューロマンティック世代のリスナーにとっては感慨深いカムバックだったはずだ。

ダンスミュージック方面では6位にザ・S.O.U.L.S.Y.S.T.E.M.の「IT’S GONNA BE A LOVELY DAY」がランクイン。ハウスミュージックがクラブシーンからメインストリームへとにじみ出ていく過程を感じさせる存在で、都会的でおしゃれなサウンドはFM局のプレイリストとも相性がよかっただろう。9位のシャーデーは「KISS OF LIFE」で、都会的で成熟したソウル/AOR的感性を持ち込み、10位のスティングもソロアーティストとしての知性派ポップスを聴かせている。ジャンルもキャリアの長さも異なるアーティストたちが同じ週に並存していたこのチャートは、まさにFM局らしい選曲の幅の広さを映し出している。

ロックの重鎮、R&Bの女王、新世代ロッカー、80年代からの生き残り、そしてハウスやAORまで。1993年3月のこの週のTOP10は、ジャンルの境界が緩やかに溶け合っていた時代の空気そのものだったと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

1993年3月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

ワイヤレスでも高音質で[PR]

次の週(1993年3月14日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました