TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年5月18日放送)

TOKIO HOT 100 1997-05-18 放送回ランキング ランキング

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1997年5月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年5月18日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年5月18日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはMARY J.BLIGEの「LOVE IS ALL WE NEED」だった。90年代のR&Bシーンを語るうえで欠かせない存在である彼女は、ヒップホップの荒々しいビート感覚とソウルフルな歌唱を融合させた「ヒップホップ・ソウル」という言葉を体現するアーティストとして知られており、この曲でもその持ち味がしっかりと感じられる。ラップ的なグルーヴ感を残しながらも、サビでは伸びやかに感情を乗せていく歌い方は、当時のR&B/ヒップホップの空気を色濃く映し出すものだったと言えるだろう。

2位にはSAVAGE GARDENの「I WANT YOU」がランクインしている。オーストラリア出身のこのデュオは、キャッチーなポップスとロックの要素を組み合わせたサウンドで一気に世界的なブレイクを果たした時期であり、この曲の弾けるようなビートとメロディは、90年代後半のポップ・シーンに新しい風を吹き込んでいた。3位のSPICE GIRLS「MAMA」も見逃せない。前年のデビューから瞬く間に世界的現象となったガールズグループが、母親への思いを綴ったこの曲を届けていたことは、単なるアイドル的存在に留まらない彼女たちの奥行きを示していたのではないだろうか。

4位のTHE CHEMICAL BROTHERSによる「BLOCK ROCKIN’ BEATS」は、当時勢いを増していたビッグ・ビートというジャンルを象徴する一曲だ。ロックのエネルギーとダンスミュージックのビートを大胆に融合させたこのサウンドは、クラブカルチャーとロックリスナーの双方を巻き込みながら、ダンスミュージックの新しい可能性を切り開いていた時期だったと言える。5位にはMICHAEL JACKSONの「BLOOD ON THE DANCE FLOOR」がランクイン。キング・オブ・ポップが90年代後半も第一線で存在感を放っていたことがうかがえる並びだ。

6位のTHE MERRYMAKERSは北欧発のポップ・ユニットとして知られ、洗練されたメロディセンスが光る存在だった。7位のZHANEはヒップホップ・ソウルの文脈で語られる女性デュオで、当時のR&Bシーンの層の厚さを感じさせる。8位のLISA STANSFIELDは英国出身のソウルフルな歌声で長らく支持を集めてきたアーティストであり、9位のPAUL MCCARTNEYはビートルズ解散後も現役のロックンローラーとして新曲を届け続けていたことがこの並びからも見て取れる。

そして10位には、日本から唯一チャートインしたCHARAの「やさしい気持ち」がランクインしている。独特の脱力感とセンシュアルな声質で90年代の日本の音楽シーンに確かな存在感を刻んでいたCHARAが、海外の錚々たる顔ぶれと並んで名を連ねていたことは、当時のTOKIO HOT 100が国内外のポップミュージックをフラットに並べて紹介する番組だったことを物語っている。

こうして並べてみると、この週のTOP10はヒップホップ・ソウル、ガールズグループ、ビッグ・ビート、ベテランのロック/ポップ、そして日本のシティポップ的感性までもが同居する、まさに90年代後半という時代の多様性を凝縮したラインナップだったと言えるだろう。ジャンルの垣根が緩やかに溶け合いながら、それぞれの個性がくっきりと際立っていた時代の空気を、このチャートから感じ取ることができる。

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1997年5月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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