TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年8月17日放送)

TOKIO HOT 100 1997-08-17 放送回ランキング ランキング

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1997年8月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年8月17日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年8月17日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはパフィー・ダディことショーン・”パフィー”・コムズが仕掛けた「I’LL BE MISSING YOU」。フェイス・エヴァンスと112をフィーチャーしたこの曲は、同年3月に凶弾に倒れたザ・ノトーリアス・B.I.G.への追悼として制作された一曲で、フェイス・エヴァンスは彼の妻でもありました。バックに流れるあの印象的なギターとメロディは、スティングとザ・ポリスの往年の名曲を大胆にサンプリングしたもので、ヒップホップとロックの垣根を軽々と越えて世界中のリスナーの耳を掴んだことは、当時の音楽シーンを知る人なら誰もが覚えているはずです。悲しみを昇華させながらも、どこかポップで開かれたサウンドに仕上げていた点に、90年代後半のヒップホップが持っていた大衆性への志向が表れていたように思います。

この週のTOP10全体を眺めると、実に多国籍かつジャンル横断的な顔ぶれが並んでいるのが印象的です。2位には、あの独特のファルセットボーカルで一世を風靡した10代の兄弟バンド、ハンソンの「MMMBop」がランクイン。夏の空気にぴったりのポップなヒットとして、日本でも大きな話題を呼んでいました。3位のマット・ビアンコは、80年代からソフィスティ・ポップ/サンバ的な洗練されたサウンドで支持を集めてきたアーティストで、「Sunshine Day」というタイトル通り、まさに真夏の日差しを思わせるような一曲がこの時期にチャートインしていたことも興味深い符合です。7位のベリーニ「Samba De Janeiro」も含め、この週は南米的・トロピカルなグルーヴを持つ楽曲が複数顔を揃えており、夏という季節がプレイリストの選曲にも色濃く反映されていたことが窺えます。

一方で4位にはプロディジーの「Serial Thrilla」がランクイン。ビッグ・ビートと呼ばれるムーブメントの中心にいた彼らの攻撃的でエッジの効いたサウンドは、当時のクラブカルチャーやオルタナティブなロックリスナーからも熱狂的に支持されていました。5位のクリスタル・ウォーターズは、バスケットボールのスター選手デニス・ロッドマンをフィーチャーするという意外性のある組み合わせで、ハウス・ミュージックとポップカルチャーが交差する当時ならではの遊び心を感じさせます。8位のマライア・キャリーの「Honey」も見逃せません。彼女がR&Bやヒップホップの要素をより大胆に取り入れていく転換点となった楽曲で、その後のディーヴァ像を決定づける一曲でもありました。

このように改めてこの週のチャートを眺めると、ヒップホップ、ロック、ハウス、ポップスといった多様なジャンルが同じ土俵で鎬を削っていた90年代後半という時代の豊かさを、あらためて実感させられます。特に1位に輝いた「I’LL BE MISSING YOU」は、単なるヒット曲としてだけでなく、一つの時代の空気や喪失と再生の物語を今に伝える楽曲として、四半世紀以上を経た今もなお色褪せない存在感を放っています。

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1997年8月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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