TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1998年9月6日放送)

TOKIO HOT 100 1998-09-06 放送回ランキング ランキング

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1998年9月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1998年9月6日放送回)。

この週の音楽シーン

1998年9月6日のTOKIO HOT 100を振り返ると、頂点に立っていたのはローリン・ヒルの「DOO WOP (THAT THING)」だった。フージーズでの活躍を経てソロに踏み出した彼女が放ったこの曲は、ヒップホップのビートの上に生のソウルフルな歌声を乗せ、さらに説教臭くならない絶妙なバランスで男女双方への痛烈なメッセージを歌い込んだ一曲として、当時のブラックミュージック・シーンに新しい地平を切り開いた存在だった。ラップとシンギングを自在に行き来するそのスタイルは、後続の女性アーティストたちに大きな影響を与えることになる一曲であり、この週に1位を飾っていたことは、90年代後半という時代の音楽的な成熟を象徴していたと言えるだろう。

チャート全体を眺めても、1998年という年がいかに多様な音楽性に彩られていたかがよくわかる。2位にはデシュリーの「LIFE」がランクインしており、こちらも生き方や人生そのものを見つめ直すようなメッセージ性の強い楽曲で、当時のUKソウル/ポップシーンの厚みを感じさせる。3位のエイス・オブ・ベイスは北欧発のダンスポップとしてすでに世界的な知名度を誇っていたグループで、「LIFE IS A FLOWER」はそのポップセンスの健在ぶりを示す一曲だった。

4位のシェリル・クロウ「MY FAVORITE MISTAKE」は、90年代のロック/シンガーソングライター系の系譜を継ぐ楽曲であり、彼女ならではの乾いたギターサウンドと等身大の歌詞世界が光る。そして5位には、日本から唯一TOP5入りを果たしたMISIAの「陽のあたる場所」がランクイン。デビューから間もない時期にあって、圧倒的な歌唱力を武器に洋楽が並ぶチャートの中でも堂々と存在感を放っていたことは、当時のリスナーにとっても大きな驚きだったに違いない。日本のR&B/ソウルシーンが本格的に花開こうとしていた時代の空気を、この一曲から感じ取ることができる。

6位のブランディ&モニカ「THE BOY IS MINE」は、90年代後半のR&Bを象徴する大ヒット曲のひとつで、二人の女性シンガーが同じ男性を巡って歌で対決するという構成自体が話題を呼んだ。7位のシルヴァー・サンはブリットポップ以降のギターロックの流れを汲むバンドで、こうした楽曲がチャートインしていたことからも、当時のTOKIO HOT 100がジャンルを問わず幅広い音楽を扱っていたことがうかがえる。8位のグロリア・エステファンはラテンポップの女王として90年代を通じて安定した人気を誇っていたアーティストであり、9位のデベラ・モーガン、10位のアリまで含めて、まさにR&B・ソウル・ロック・ポップスが渾然一体となった、この時代ならではの豊かなラインナップだったと言える。

こうして改めて並べてみると、1998年秋のチャートはジャンルの垣根を越えた多様性そのものが魅力であり、ローリン・ヒルというひとりのアーティストの登場が、次代のポップミュージックの方向性を静かに示していた瞬間だったのだと、今振り返っても強く感じさせられる。

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1998年9月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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