TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2003年11月16日放送)

TOKIO HOT 100 2003-11-16 放送回ランキング ランキング

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2003年11月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2003年11月16日放送回)。

この週の音楽シーン

2003年11月16日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マイケル・ジャクソンの「ONE MORE CHANCE」だった。この曲はR・ケリーが手がけたミディアム・バラードで、当時発表されたベスト盤『Number Ones』の目玉として世に送り出された新曲である。80年代から90年代にかけて「キング・オブ・ポップ」として世界中を熱狂させた彼が、2003年という時点でなお新曲をチャートの頂点に送り込んでいたという事実は、単なる懐メロ的な人気ではなく、その表現力とメロディセンスが色褪せていなかったことを物語っている。ソウルフルでありながら抑制の効いた歌唱は、ダンスミュージックの申し子というイメージとはまた違う、成熟したアーティストとしての一面を感じさせるものだった。 このTOP10を眺めると、2003年という時代の空気が凝縮されている。3位にはブリトニー・スピアーズがマドンナをフィーチャーした「ME AGAINST THE MUSIC」が入り、同年のMTV VMAでの“キス事件”も記憶に新しい、ポップ・ディーヴァ同士の共演が話題を呼んだ時期だった。5位のアリシア・キーズ「YOU DON’T KNOW MY NAME」は、ピアノを基調にしたネオソウルがR&Bシーンの新しい潮流として定着しつつあったことを示している。8位のアンダーワールド「BORN SLIPPY 2003」は、90年代のクラブカルチャーを象徴する名曲がリメイクされて再び注目を集めた例で、テクノ/エレクトロニカが依然としてシーンに影響力を持ち続けていたことがうかがえる。 邦楽勢も存在感を放っている。2位のウルフルズ「ええねん」は、関西弁の親しみやすさとロックのグルーヴを両立させたバンドらしい一曲。4位のスガシカオ「愛について」は、ファンクとポップスを独自に融合させた作家性の強さが光る。6位のくるり「ハイウェイ」は、当時のギターロック/オルタナ的な質感を持ち味とするバンドの一面を示し、7位のm-flo loves melody. and 山本領平「MISS YOU」は、ヒップホップ/R&Bの発想を日本語ポップスに接続する試みとして興味深い。9位の坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンによる「WORLD CITIZEN~I WON’T BE DISAPPOINTED」は、実験的かつ内省的なサウンドで異彩を放ち、10位の中島美嘉「雪の華」は、のちに冬の定番ソングとして長く愛される楽曲の一つとしてすでにこの時点でランクインしていた。 洋楽と邦楽、ポップスとロック、クラブミュージックとバラードが同じ土俵で並ぶこの週のTOP10は、ジャンルの垣根を意識せずに「良い曲」を並べるというJ-WAVE的なチャートづくりの姿勢を象徴している。マイケル・ジャクソンという世界的スターが頂点に立ちながらも、その隣には邦楽インディペンデント色の強いアーティストたちが肩を並べる――そんな多様性こそが、2003年という時代のポピュラー音楽シーンの豊かさを今に伝えてくれる。

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2003年11月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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