TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2006年9月3日放送)

TOKIO HOT 100 2006-09-03 放送回ランキング ランキング

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2006年9月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2006年9月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2006年9月3日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはサザンオールスターズの「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」だった。タイトルに刻まれた「さらば夏よ」という言葉がそのまま、9月に入り夏の終わりを惜しむ空気を纏ったこの時期の空気感を象徴していたように思う。サザンといえば夏の終わりのアンセムを幾度となく世に送り出してきたバンドだが、この曲もまた、茅ヶ崎の潮風を思わせるようなノスタルジックな質感と、桑田佳祐ならではの遊び心のあるタイトルセンスが同居していた一曲として記憶している人も多いだろう。国民的バンドとして既に確固たる地位を築いていた彼らが、洋楽アーティストがひしめくこのチャートで1位を獲得していたという事実自体が、当時のJ-WAVEらしい「邦楽も洋楽もフラットに並べる」編成の面白さを物語っている。

2位以下を見渡すと、当時の空気がより鮮明に立ち上がってくる。BONNIE PINKの「A PERFECT SKY」は透明感のあるボーカルとポップセンスで邦楽リスナーの心を掴んでいた時期であり、彼女がこの頃、映像作品とのタイアップなどを通じて幅広い層に浸透していったことを思い出す方も多いだろう。一方で洋楽勢はクリスティーナ・アギレラの「AIN’T NO OTHER MAN」がホーンセクションを効かせたレトロソウル調のサウンドで異彩を放ち、当時のアルバム「Back to Basics」がヴィンテージなソウル・ジャズへの回帰を打ち出していた流れを象徴する存在だった。パリス・ヒルトンの「STARS ARE BLIND」がランクインしていたのも興味深い。セレブリティが本格的に音楽activityに進出する現象が話題を呼んだ時代で、レゲエ調の軽やかなトラックは賛否両論を呼びながらもチャートを賑わせていた。

ビヨンセ feat. ジェイ・Zの「DEJA VU」は、アルバム「B’Day」を引っさげての一曲で、彼女がソロアーティストとしての存在感をさらに強めていく過程の重要な布石だったと言える。リリー・アレンの「SMILE」は、UKインディー・ポップとレゲエ、スカのエッセンスを軽やかに纏った新人アーティストの登場として、当時の音楽メディアで大きな注目を集めていた記憶がある。シザー・シスターズの「I DON’T FEEL LIKE DANCIN’」は、エルトン・ジョンが制作に関わったことでも話題になった、グラム・ポップの快作だった。邦楽ではaikoの「雲は白リンゴは赤」がランクインしており、彼女ならではの日常を切り取った歌詞世界と独特のメロディラインが、洋楽の並ぶチャートの中でも異彩を放っていた。ステイシー・オリコやアウトキャストのメンバーによるユニットも顔を揃え、R&B・ヒップホップの多様な広がりを感じさせるラインナップとなっている。

こうして並べてみると、この週のTOP10は邦楽と洋楽、メインストリームとインディー、ベテランと新人が渾然一体となった、2006年という時代ならではの豊かな折衷性を体現していたと言えるだろう。サザンの1位という結果は、季節の変わり目という時期性と、国民的バンドが持つ普遍的な訴求力の両方が重なった結果として、今振り返っても納得のいくものだ。

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2006年9月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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