TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年6月17日放送)

TOKIO HOT 100 2007-06-17 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2007年6月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年6月17日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年6月17日の「TOKIO HOT 100」を眺めると、まず目に飛び込んでくるのは1位に輝いたMAROON 5の「Makes Me Wonder」だ。アダム・リーヴァインの艶やかなファルセットと、ファンクとロックを行き来するグルーヴが同居したこの曲は、2枚目のアルバム「It Won’t Be Soon Before Long」からのシングルで、バンドが単なるポップ・ロック・グループから、ダンスフロアでも鳴らせるアクトへと脱皮を遂げた瞬間を象徴していたように思う。ギターロックの湿度とクラブミュージックの乾いたビートが違和感なく共存するサウンドは、この時期の欧米メインストリームがジャンルの垣根を軽やかに越え始めていたことを物語っている。

その隣に並ぶ2位のRIHANNA「Umbrella」も、まさに同じ夏の空気を吸っていた楽曲だ。JAY-Zのイントロに導かれて始まるこの曲は、雨と傘というシンプルなモチーフを大胆なビートに乗せ、当時のR&B/ヒップホップシーンに新しい湿度感をもたらした一曲として記憶されている。3位のJUSTICEによる「D.A.N.C.E」は、フレンチ・エレクトロが世界的な注目を集めていた時期を象徴する存在で、ディスコ・パンクとハウスを掛け合わせたようなアグレッシブなサウンドは、後のEDMブームの遠い予兆にも聴こえる。4位のNE-YOによる「Because of You」は、ソングライターとしても評価の高かった彼が、透明感のあるボーカルとメロウなプロダクションで魅せた楽曲で、当時のメインストリームR&Bの上質さを体現していた。

邦楽勢の存在感も見逃せない。5位のくるり「JUBILEE」、6位のaiko「シアワセ」は、それぞれ独自の作家性でリスナーの心をつかんできたアーティストらしい仕上がりで、洋楽の同時代性の中に日本語詞のポップスが自然に溶け込んでいる様子は、このチャートの懐の深さを物語っている。7位のLINKIN PARKによる「What I’ve Done」は、アルバム「Minutes to Midnight」からの一曲で、それまでのラウドな側面に加え、よりメロディックでアンセミックな方向へと踏み出したバンドの転換点を示す楽曲だった。8位のスガシカオ「フォノスコープ」は、ファンクと内省的な歌詞世界を独自のバランスで両立させてきたアーティストらしい一曲。9位のBEAT CRUSADERSによる「Cum on Feel the Noize」は、グラムロック期の名曲として知られるカバーで、日本のロックバンドが海外のロックンロールへ向けるリスペクトと遊び心が感じられる選曲だ。そして10位には、ビートルズのレジェンドであるポール・マッカートニーが「Dance Tonight」で顔を出しており、キャリアを重ねてなお軽やかなポップソングを送り出し続ける姿勢に、あらためて敬意を抱かされる。

この週のTOP10を通して見えてくるのは、2007年という年が、ロック、R&B、エレクトロ、ポップ、そして邦楽ロックまでもが等しく並び立つ、ジャンルの垣根が緩やかに溶けていく過渡期だったということだ。iPodのシャッフル再生的な聴取スタイルが浸透し始めていた時代の空気を、このチャートは静かに映し出している。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2007年6月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

いい音で聴くなら[PR]

次の週(2007年6月24日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました