TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年9月2日放送)

TOKIO HOT 100 2007-09-02 放送回ランキング ランキング

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2007年9月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年9月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年9月2日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはアメリカのバンド、MELEEによる「BUILT TO LAST」だった。MELEEはジョージア州出身のバンドで、ピアノを軸にした透明感のあるメロディと、ギターロックの疾走感を併せ持つサウンドが特徴的だった。当時のアメリカのオルタナティブ・ロックシーンは、パンクやエモの影響を残しつつも、よりポップで開放的な質感へと移行しつつあり、MELEEのような存在はその過渡期を象徴するバンドの一つだったと言えるだろう。「BUILT TO LAST」というタイトルが示す「長く続くもの」というテーマは、めまぐるしく消費されていく2000年代後半の音楽シーンの中で、どこか誠実な響きを持っていた。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽が拮抗しながら共存していた時代の空気がよく伝わってくる。2位にはSEAN KINGSTONの「BEAUTIFUL GIRLS」がランクインしている。ベン・E・キングの名曲を大胆にサンプリングしたこの曲は、レゲエのグルーヴとポップスの甘さを融合させ、当時世界的なヒットとなっていた。CHE’NELLEやTUOMO、M.I.A.といった顔ぶれも並び、ジャンルを横断する多様な洋楽が同じ土俵で聴かれていたことがうかがえる。特にM.I.A.は、スリランカにルーツを持ちながらイギリスを拠点に活動し、ワールドミュージックとエレクトロ、ヒップホップを混淜させた独自のスタイルで、当時の音楽シーンに新しい風を吹き込んでいた存在だった。

邦楽勢では、桑田佳祐の「風の詩を聴かせて」が3位につけている。サザンオールスターズとしても、ソロとしても第一線で活躍し続けていた桑田の存在感は、この時期も揺るぎないものだった。また7位には小田和正の「こころ」がランクインしており、日本のポピュラー音楽を長く支えてきたベテラン勢が、若い世代のアーティストと肩を並べてチャートに存在していたことが興味深い。8位の宇多田ヒカルによる「BEAUTIFUL WORLD」は、映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」の主題歌として大きな話題を呼んだ楽曲で、アニメーションとポップミュージックの結びつきが、より広い層に音楽を届ける契機となっていた時代でもあった。

さらに5位のMONKEY MAJIKや10位の東京事変も見逃せない。MONKEY MAJIKはカナダ出身のメンバーを含むバンドとして、日本語詞と洋楽的なサウンドセンスを融合させ、独自のポジションを築きつつあった。東京事変は椎名林檎を中心に、ロック、ジャズ、歌謡曲的な要素を大胆に組み合わせたサウンドで、実験性とポップさを両立させていた点が印象的だ。

2007年という年は、iPodやデジタル配信が徐々に音楽の聴き方を変えつつあった時期でもあり、ラジオというメディアが洋楽・邦楽を問わず横断的に「今」を伝える役割を担っていたことが、このTOP10からもよく感じ取れる。MELEEの「BUILT TO LAST」が1位に立っていたこの週は、ジャンルも国籍も異なる楽曲が並び立ち、リスナーが多様な音楽体験を享受できていた、豊かな時代の一断面だったと言えるだろう。

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2007年9月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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