TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年6月7日放送)

TOKIO HOT 100 2009-06-07 放送回ランキング ランキング

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2009年6月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年6月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年6月7日放送分の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、GREEN DAYの「KNOW YOUR ENEMY」だった。全世界的な成功を収めた2004年の『American Idiot』から数年の沈黙を経て、この曲は次作『21st Century Breakdown』の先行シングルとして送り出された楽曲であり、当時のリスナーにとっては「あのグリーン・デイが帰ってきた」という高揚感とともに耳にした一曲だったはずだ。単なる3コードのパンクに留まらず、ロックオペラ的な壮大さを志向していたバンドの姿勢が滲む仕上がりで、疾走感のあるギターリフとシンガロング可能なコーラスワークは、ラジオの1位にふさわしい推進力を持っていた。当時のロックシーンは、00年代中盤に隆盛を極めたガレージ・リバイバルの熱が落ち着き始め、より構築的でスケール感のあるサウンドが求められていた時期でもあり、この曲のヒットはそうした空気を象徴していたと言えるだろう。

この週のTOP10を眺めると、ジャンルの多様さがそのまま当時のTOKIO HOT100の懐の深さを物語っている。2位のMICHI「KISS KISS XXX」、3位THE HIATUS「GHOST IN THE RAIN」は、国内オルタナティブ/ロックの気鋭が並び、細美武士率いるTHE HIATUSは前身バンドから続く硬派なロックンロールの系譜を感じさせる存在感を放っていた。4位には平井堅「STARDUST」がランクインし、J-POPのメロディメイカーとしての実力を再確認させる一曲だった。

そして5位には、この年最大のブレイクスターとなったLADY GAGAの「POKER FACE」。デビュー間もない彼女がエレクトロポップという当時まだ新鮮だった音像で世界を席巻し始めていた頃であり、この曲のヒットはその後数年続くダンス・ポップ全盛の予兆でもあった。6位のたむらぱん「ジェットコースター」は、弾き語り/シンガーソングライター的な温度感を持ち込み、洋楽の勢いに対して日本語詞の等身大な表現が拮抗していたのも興味深い。7位EMINEMの「WE MADE YOU」は、復帰作『Relapse』からのシングルで、長い沈黙を経たヒップホップ帝王の再始動を印象づけた楽曲だ。8位のJUJU WITH JAY’EDによる「明日がくるなら」は、当時盛り上がりを見せていた男女フィーチャリング形式のR&Bバラードの好例であり、9位STEVE APPLETON「DIRTY FUNK」はクラブ・ミュージック的な質感でチャートに彩りを添えていた。10位RIP SLYMEの「GOOD DAY」は、国内ヒップホップグループとしての安定したポップセンスを感じさせる一曲だった。

こうして俯瞰すると、この週のチャートは欧米のロック/ポップ/ヒップホップの最前線と、日本の多様なアーティストたちが同じ土俵で鳴り響いていたことがよくわかる。GREEN DAYが再び時代の中心に返り咲こうとしていたタイミング、LADY GAGAという新星が浮上しつつあったタイミング、EMINEMが復活を遂げつつあったタイミング——2009年という年は、00年代の音楽シーンが次の10年へと転換していく過渡期だったのかもしれない。そうした変化の兆しを、このTOP10は一週間分のスナップショットとして鮮やかに刻んでいる。

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2009年6月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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