TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年1月15日放送)

TOKIO HOT 100 2023-01-15 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2023年1月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年1月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年1月15日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、トップに立っていたのはPinkPantheressの「Take Me Home」だった。当時のPinkPantheressは、UKのベッドルーム発ポップの象徴として急速に存在感を強めていたアーティストで、90年代UKガラージやドラムンベースの質感をローファイな録音とショートフォーム的な楽曲構成に落とし込むスタイルが特徴だった。TikTokを起点に短い断片が拡散し、そこから完成した楽曲がストリーミングで支持を広げていくという、当時ならではのヒットの生まれ方を体現する存在でもあった。「Take Me Home」がこの週の頂点に立っていたことは、そうしたベッドルームポップ/UKクラブミュージックの感触が、日本のリスナーにも自然に届いていたことを示しているように思える。

TOP10全体を眺めると、この週は国内外のポップシーンの潮流が入り混じった編成になっている。2位にはNewJeansの「Ditto」、8位に同グループの「OMG」がランクインしており、K-POP第4世代のグループが日本のリスナーにも急速に浸透していった時期であることがうかがえる。Y2K的な質感とミニマルなビートを組み合わせたNewJeansの音作りは、PinkPantheressが体現していたローファイ・ノスタルジー的な感覚とも響き合うところがあり、この週のチャート上位は「懐かしさと新しさの同時存在」というムードで緩やかにつながっていたとも言えそうだ。

一方で3位のOfficial髭男dismによる「Subtitle」は、TBS金曜ドラマの主題歌として広く知られていた楽曲で、バンドサウンドとしての厚みとポップな親しみやすさを両立させ、邦楽ロック/ポップスの安定した支持を示していた。9位の10-FEETによる「第ゼロ感」も、映画『THE FIRST SLAM DUNK』との結びつきが強く語られていた一曲で、アニメーション作品と音楽の連動がヒットの起点になる流れが、この時期も健在だったことを思わせる。10位のAdoの「新時代」も同様に、映像作品発のボーカロイド文化出身シンガーとして、既存の邦楽の枠を超えた存在感を放っていた時期だった。

海外勢では6位にTaylor Swiftの「Anti-Hero」が入っている。前年秋にリリースされたアルバム『Midnights』からのこの曲は、内省的な歌詞世界とシンプルなビートで幅広い共感を集め、年をまたいで長くチャートに残り続けていた楽曲のひとつだった。4位のPNAU × Troye Sivan「You Know What I Need」や7位のSamia「Mad At Me」、5位のDENIMS「Life Is Good」も含めて、この週のTOP10はダンス/エレクトロ寄りのポップから内省的なシンガーソングライター的作品、邦楽バンド・アニメタイアップまでを横断しており、ジャンルの境界がゆるやかに溶け合っていた2023年初頭らしい多様性を映し出している。

こうして見返すと、この週の「TOKIO HOT 100」は、PinkPantheressというベッドルーム発のアーティストが国際的なチャートの中心に躍り出た時代の空気と、K-POP・邦楽ロック・アニメタイアップ曲がそれぞれの文脈で存在感を放っていた状況が、ひとつのランキングの中に同時に映り込んだスナップショットだったと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2023年1月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2023年1月22日) »

ワイヤレスでも高音質で[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました