TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年12月13日放送)

TOKIO HOT 100 2009-12-13 放送回ランキング ランキング

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2009年12月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年12月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年12月13日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10には師走らしい多彩な顔ぶれが並んでいる。中でも1位を飾ったのは東京事変「能動的三分間」。椎名林檎を中心に据えたこのバンドは、2009年当時すでにロックバンドという枠を軽々と越え、ジャズやポップス、歌謡曲的な語法までも自在に取り込む稀有な存在として支持を集めていた。「能動的三分間」というタイトルからして、聴き手に受け身を許さない、緊張感と遊び心が同居した仕掛けが施されている楽曲だったことがうかがえる。東京事変というグループ名が示す通り、彼らは「東京」という都市感覚そのものをサウンドに刷り込むようなバンドであり、J-WAVEというラジオが体現する都市型リスナー像とも自然に響き合っていた。師走の慌ただしい空気の中で1位に選ばれたのも、その洗練とスピード感が当時のリスナーの気分と合致していたからだろう。

この週のチャートを見渡すと、洋楽勢の存在感も際立つ。2位にはノラ・ジョーンズ「CHASING PIRATES」、3位にはレディー・ガガ「BAD ROMANCE」がランクイン。ガガはこの年、「Just Dance」「Poker Face」に続いて次々とヒットを放ち、まさに世界的なポップアイコンへと駆け上がっていく最中だった。「BAD ROMANCE」の強烈なビジュアルとビートは、翌年にかけてのポップシーンの空気を大きく塗り替えていくことになる。そして6位には、同年6月に急逝したマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」。ドキュメンタリー映画の公開と連動し、彼の音楽と存在があらためて世界中で語り直されていた時期であり、この曲がチャートに顔を出していること自体が、2009年という年を象徴する出来事だったといえる。

邦楽に目を向ければ、4位にEXILE「ふたつの唇」、5位にRIP SLYME「星に願いを」、7位にBUMP OF CHICKEN「R.I.P.」、8位にJUJU「PRESENT」と、当時のJ-POPを支えた顔ぶれが揃う。EXILEはパフォーマンス集団としての存在感を強めながら、バラードでも安定した支持を得ていた時期であり、RIP SLYMEは日本語ラップをポップフィールドに溶け込ませる先駆者としての地位を築いていた。BUMP OF CHICKENの「R.I.P.」は、バンドらしい内省的な言葉選びとメロディが、10年代へ向かう若いリスナー層の心情と重なっていたのだろう。10位の桑田佳祐「君にサヨナラを」は、ソロアーティストとしての桑田の円熟が感じられるナンバーで、世代を越えて支持されるベテランの存在感を示している。

9位のアレステッド・ディベロプメントは90年代からの実力派として、時代を超えて評価される音楽性の一端をチャートに刻んでいた。こうして見渡すと、この週のTOP10は、日本のロック/ポップスの洗練、世界的アイコンの過渡期、そして日本語ポップスの成熟が交差する、まさに2009年という年の音楽的な縮図だったと言える。東京事変が1位に立ったことは、都市的な感性とアーティスティックな緊張感を求めるリスナーの気分を、何より雄弁に物語っていたのではないだろうか。

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2009年12月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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