TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年5月2日放送)

TOKIO HOT 100 2010-05-02 放送回ランキング ランキング

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2010年5月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年5月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年5月2日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、THE BAWDIESの「KEEP YOU HAPPY」だった。ROY、JIM、TAXMAN、MARCYという4人編成のこのバンドは、50年代から60年代にかけてのロックンロールやリズム&ブルースを自分たちの血肉として消化し、それを現在進行形のサウンドとして鳴らすことを一貫したスタンスにしてきた存在だ。「KEEP YOU HAPPY」でも、シャウトするヴォーカルと弾むようなグルーヴ、ライブハウスの熱気をそのまま閉じ込めたようなプロダクションが際立ち、洋楽の名曲群と肩を並べても全く見劣りしない説得力を持っていた。この週のチャートを見渡すと、Usher feat. will.i.amの「OMG」、Lady Gaga feat. Beyonceの「Telephone」、Christina Aguileraの「Not Myself Tonight」、Justin Bieber feat. Ludacrisの「Baby」と、当時のアメリカのポップシーンを牽引していたビッグネームがずらりと並ぶ。まさにこの時期は、レディー・ガガが強烈なビジュアルとエレクトロなサウンドで世界を席巻し、ジャスティン・ビーバーが十代のポップスターとして一気にブレイクを果たすなど、ポップ・ミュージックが大きく塗り替えられていく最中だった。そうした洋楽ヒットの奔流の中で、日本のロックンロールバンドが堂々の1位を獲得したという事実は、当時のリスナーやシーンにとって象徴的な出来事だったと言えるだろう。邦楽勢に目を向ければ、BUMP OF CHICKENが「HAPPY」と「魔法の料理 ~君から君へ~」の2曲でランクインし、ロックバンドとしての層の厚さを見せつけている。斉藤和義の「ずっと好きだった」は、ドラマ主題歌としても広く親しまれた楽曲で、アコースティックな肌触りと普遍的なメロディが多くの世代に届いた一曲だ。Perfumeの「不自然なガール」は、中田ヤスタカ印のテクノポップサウンドが日本独自のポップスの進化形として存在感を放ち、スガシカオの「サヨナラホームラン」は、ファンクネスと歌詞世界の深みを両立させる彼らしい仕事ぶりが光る。こうして並べてみると、この週のTOP10は洋楽と邦楽、ロックンロールとエレクトロ、王道ポップスとシンガーソングライター的な作品が渾然一体となっており、J-WAVEというステーションが持っていた「ジャンルレスに良質な音楽を並べる」という編成哲学がよく表れている。当時はまだCDというフォーマットが一定の存在感を保ちつつも、音楽との出会い方が徐々にデジタル配信やストリーミングへとシフトし始めていた過渡期でもあった。そんな中で、THE BAWDIESのようにライブでの説得力を武器にするバンドが支持を集めたのは、音楽の「生々しさ」や「熱量」を求めるリスナーの心理が働いていたからかもしれない。「KEEP YOU HAPPY」というタイトルそのものが体現するように、聴く者を単純に高揚させ、踊らせ、幸福な気分にさせる力を持った楽曲だった。世界的なポップスターたちがひしめく中で堂々のトップに立ったこの一曲は、2010年という時代の空気と、日本のロックンロールバンドが持つポテンシャルの高さを同時に伝えてくれる、印象深い記録として今も振り返る価値がある。

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2010年5月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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