TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年5月9日放送)

TOKIO HOT 100 2010-05-09 放送回ランキング ランキング

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2010年5月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年5月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年5月9日のTOKIO HOT 100を振り返ると、1位に輝いたのはUSHERがWILL.I.AMをフィーチャーした「OMG」だった。この時期のUSHERはR&Bシンガーとしてのキャリアを積み重ねながらも、ダンスミュージックの要素を大胆に取り入れ、サウンドを更新しようとしていた時期にあたる。WILL.I.AMといえばBLACK EYED PEASのメンバーとして、エレクトロやユーロダンスの質感をヒップホップ/R&Bのフィールドに持ち込むプロデューサーでもあり、その手腕が色濃く反映された一曲だったと言える。ミラーボールが似合うようなシンセの音色と、ダンスフロアを意識したビートは、2010年前後に世界的に加速していた「EDM前夜」とも呼べる潮流を象徴していた。R&Bとエレクトロ・ポップの境界線が溶け合っていくこの時代の空気を、チャート上位という形で体感できるのが興味深い。

2位にはLADY GAGAがBEYONCEを迎えた「TELEPHONE」がランクイン。GAGAはこの前後、ヴィジュアルとサウンドの両面で時代を塗り替える存在として世界を席巻しており、BEYONCEとの共演は当時大きな話題となった。1位のUSHER、2位のGAGAという並びからも、この週のチャート上位が「洗練されたダンスミュージック」で占められていたことがうかがえる。

一方で国内勢に目を向けると、3位にTHE BAWDIES、4位にBUMP OF CHICKENがランクインしている。THE BAWDIESはロックンロールやR&Bのルーツに忠実でありながら、当時勢いを増していたライブバンドとして支持を広げていた存在。BUMP OF CHICKENは邦楽ロックの王道を歩みながらも、幅広いリスナー層に届く普遍的なメロディを持ち味としていた。5位のスガ シカオ、6位の斉藤和義といったベテラン勢が並ぶあたりにも、この時期のTOKIO HOT 100が洋楽・邦楽を問わず、実力派のアーティストを公平にすくい上げていたことが感じられる。

7位のB.O.B feat. BRUNO MARSも見逃せない。BRUNO MARSはこの頃、シンガーソングライターとしてはもちろん、他アーティストへの客演でも急速に存在感を増しており、後の大ブレイクへの布石となる時期だった。8位の近藤夏子、9位のPERFUME「不自然なガール」も、当時のJ-POPにおけるエレクトロ・テクノポップ的な感性を伝えており、洋楽シーンのダンスミュージックの潮流と呼応するような選曲構成になっている点が興味深い。10位のJAMIE LIDELLは、ソウルやエレクトロニカを横断するアーティストとして玄人好みの選出であり、TOKIO HOT 100らしい耳の肥えたセレクションだったと言えるだろう。

こうして並べてみると、この週のTOP10は「ダンスミュージックの再興」という時代の気分を色濃く反映していたことがわかる。USHERとWILL.I.AMがタッグを組んだ「OMG」が1位に立ったのも、単なる偶然ではなく、当時のポップミュージック全体がクラブサウンドへと接近していく大きな流れの中にあったからこそだろう。邦楽・洋楽を横断しながら、その時代の「今」を切り取っていたこの週のチャートは、2010年という年がポップスの転換点だったことを改めて感じさせてくれる。

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2010年5月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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