TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年8月29日放送)

TOKIO HOT 100 2010-08-29 放送回ランキング ランキング

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2010年8月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年8月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年8月29日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、RIP SLYMEの「GOOD TIMES」だった。残暑が続くこの時期、タイトルどおりの開放的でパーティーライクなグルーヴを持った楽曲がトップに立ったのは、いかにも夏の終わりのタイミングらしい出来事だったと言えるだろう。RIP SLYMEといえば、2000年代を通じて日本語ラップとポップスの橋渡し役を担ってきたグループであり、その時々のシーンの空気を軽やかに取り込みながらも独自のスタイルを崩さない姿勢が持ち味だった。「GOOD TIMES」がこの週の頂点に立ったことは、彼らが2010年代に入ってもなお第一線で支持され続けていたことを物語っている。

チャート全体を見渡すと、この週は洋楽・邦楽が入り混じる非常にバランスの取れたTOP10だったことがわかる。2位にはケイティ・ペリーがスヌープ・ドッグをフィーチャーした「CALIFORNIA GURLS」がランクイン。この曲は同年のアメリカを代表する夏のアンセムであり、世界的なポップシーンの熱量がそのまま東京のラジオチャートにも反映されていた。カイリー・ミノーグの「GET OUTTA MY WAY」やアンダーワールドの楽曲がランクインしている点も興味深く、ダンスミュージックやクラブカルチャーへの目配りがしっかりと効いていたことがうかがえる。

邦楽勢では、桑田佳祐の「本当は怖い愛とロマンス」が3位につけている。ソロ活動における桑田佳祐ならではの遊び心とタイトなバンドサウンドが同居した楽曲で、サザンオールスターズとはまた違った角度から彼の音楽的な引き出しの多さを示していた。4位のPerfume「VOICE」は、中田ヤスタカプロデュースによるテクノポップサウンドがこの時期さらに洗練されていったことを象徴する一曲であり、当時のPerfumeはドーム公演なども視野に入れながら着実にステータスを高めていた時期にあたる。10位にはKREVAの「かも」がランクイン。日本語ラップのポップフィールドでの存在感を確立していたKREVAらしい、キャッチーで生活感のあるリリックとトラックが光る楽曲だった。

また、HANAHやMELEE、KTタンストールといったアーティストの楽曲が並んでいる点も見逃せない。国内外のインディーズ/オルタナティブ寄りのポップスにも目配りされたラインナップは、当時の「TOKIO HOT 100」が単なるセールスチャートではなく、都市型のライフスタイルに寄り添う選曲眼を持っていたことを感じさせる。

2010年という年は、iPhone4の登場やソーシャルメディアの普及によって音楽の聴かれ方が急速に変化し始めた時期でもあった。ダウンロード販売やストリーミングの萌芽が見え始める中、ラジオが持つ「同時代性を切り取る力」は依然として大きな意味を持っていた。RIP SLYMEの「GOOD TIMES」が1位に立ったこの週のチャートは、そうした過渡期における洋楽・邦楽・ジャンルを超えた多様性の縮図として、今振り返っても興味深い一週間だったと言える。

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2010年8月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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