TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年11月28日放送)

TOKIO HOT 100 2010-11-28 放送回ランキング ランキング

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2010年11月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年11月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年11月28日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、テイラー・スウィフトの「MINE」。同年秋にリリースされたアルバム『SPEAK NOW』からのシングルで、当時21歳の彼女がすべての楽曲を単独で作詞したことでも話題になった一作だ。カントリー出身のシンガーソングライターとして出発した彼女が、よりポップなサウンドへと歩みを進めつつあった時期の楽曲で、ギターの弾き語り的な素朴さとアリーナ規模のサビが共存する構成は、彼女がのちに世界的なポップスターへと駆け上がっていく手前の、瑞々しい過渡期の魅力を伝えてくれる。

この週のTOP10を眺めると、2010年という年がいかに豊作だったかがよくわかる。2位にはジャミロクワイの「WHITE KNUCKLE RIDE」。アシッドジャズ/ファンクの旗手として90年代を席巻したバンドが、アルバム『ROCK DUST LIGHT STAR』で見せた円熟のグルーヴが健在だったことを物語る。3位には宇多田ヒカルの「GOODBYE HAPPINESS」。彼女が「人間活動」に入る前の、日本語ポップスとしての完成度を極めた時期の楽曲であり、タイトルが示すように別れと再生の予感を静かに滲ませていた。

4位のリアーナ「ONLY GIRL (IN THE WORLD)」はアルバム『LOUD』からのダンスアンセムで、彼女がバラードのイメージから解放され、フロア対応のポップアイコンへと転身していく象徴的な一曲。6位のブラック・アイド・ピーズ「THE TIME (DIRTY BIT)」は、映画『ダーティ・ダンシング』の主題歌をサンプリングしたエレクトロ・チューンで、当時のクラブミュージックとメインストリーム・ポップの融合を強く印象づけた。10位のケシャ「WE R WHO WE R」は、いじめや差別に苦しむ若者たちへのエールとして書かれたことが知られており、パーティーソングでありながら祝祭の裏に強いメッセージを持つ曲だった。

邦楽勢も存在感を放っている。5位のJUJUによる「この夜を止めてよ」は、彼女ならではのハスキーな歌声で夜の情感を描き出すバラード。7位のいきものがかり「ありがとう」は、当時放送されていたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌として広く親しまれ、日常に寄り添う歌詞と伸びやかなメロディで幅広い世代に支持された。9位のクリスタル・ケイ「JOURNEY~君と二人で~」も、彼女らしいR&B感覚と日本語ポップスの間を自在に行き来する仕上がりだった。

洋楽・邦楽・ロック・R&B・ダンスミュージックが違和感なく並ぶこの週のTOP10は、ジャンルの垣根が徐々に溶けていく2010年代前半のラジオシーンの空気そのものを映し出している。テイラー・スウィフトの「MINE」が首位に立ったこの週は、彼女がその後グローバルなポップアイコンへと進化していく物語の、まだごく初期の一章として記憶しておきたい。

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2010年11月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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