TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年12月26日放送)

TOKIO HOT 100 2010-12-26 放送回ランキング ランキング

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2010年12月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年12月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年12月26日というクリスマス翌日の放送回で1位を飾ったのは、木村カエラの「A WINTER FAIRY IS MELTING A SNOWMAN」だった。雪だるまが溶けていく冬の妖精、というタイトルの詩情からもうかがえるように、季節感を前面に押し出したナンバーであり、この年の瀬にリスナーの心情と重なる形でトップに立ったことがうかがえる。木村カエラはソロデビュー以来、ポップでありながら実験性も帯びたサウンドメイキングで支持を集めてきたアーティストで、この曲もウィンターシーズンならではの温度感を丁寧にすくい取った一曲として、当時の洋楽・邦楽ミックスのプレイリスト文化に自然に溶け込んでいた印象がある。

このTOP10全体を眺めると、クリスマス直後という時期を色濃く反映したラインナップになっているのが興味深い。2位にはCHARICEによる「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」、5位にはCOLDPLAYの「CHRISTMAS LIGHTS」、8位には宇多田ヒカルの「CAN’T WAIT ‘TIL CHRISTMAS」と、ホリデーソングが複数ランクインしている。特に宇多田ヒカルは2010年という年に大きな節目を迎えていたアーティストであり、この時期の彼女の楽曲がチャートに残っていたこと自体が、一つの時代の締めくくりを感じさせる。

4位の「HOLD MY HAND」は、マイケル・ジャクソンとエイコンによるデュエット曲。マイケル・ジャクソンの没後にリリースされたアルバムからのナンバーであり、彼の不在をなお強く感じさせる時期に、こうした楽曲が洋楽チャートの上位に食い込んでいたことは、2010年という年がポップミュージック史において特別な意味を持っていたことを物語っている。6位のBLACK EYED PEAS「THE TIME(DIRTY BIT)」は、当時のクラブ・ミュージックとメインストリームのポップスが急速に接近していく流れを象徴する一曲で、TOKIO HOT 100というチャートが洋楽と邦楽を等しく並べる番組だったからこそ生まれる興味深いコントラストがここにも表れている。

邦楽勢に目を向けると、3位にMr.Childrenの「擬態」、7位にBUMP OF CHICKENの「宇宙飛行士への手紙」がランクイン。両バンドとも2010年代初頭にかけて日本のロックシーンを牽引していた存在であり、それぞれの美意識が凝縮された楽曲がクリスマス明けの週に並んでいたことは、季節ソングだけでなくアーティストの本質的な作家性を求めるリスナーが一定数存在したことの証左でもあるだろう。9位のSUPERFly「EYES ON ME」は、もともと人気ゲーム作品の劇中歌として知られる楽曲のカバーであり、世代を超えて愛される名曲を自身の解釈で歌い上げるアプローチが、当時の音楽ファンに新鮮な驚きを与えた。10位にはMICHIの「LOVE IS.」もランクインしており、多様なジャンルの女性シンガーが台頭していた時期の空気感も伝わってくる。

こうして振り返ると、2010年の年の瀬のTOP10は、クリスマスという季節性と、マイケル・ジャクソンや宇多田ヒカルといった特別な文脈を持つアーティストの存在、そして邦楽ロックの充実という、複数の軸が同時に交差した貴重な一週間だったと言える。木村カエラの1位獲得は、そうした多層的な時代の空気の中で、季節の情緒を最も端的に体現した結果だったのではないだろうか。

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2010年12月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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