TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年8月11日放送)

TOKIO HOT 100 2002-08-11 放送回ランキング ランキング

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2002年8月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年8月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年8月11日のTOKIO HOT 100を振り返ると、1位に輝いたのはRIP SLYMEの「楽園ベイべ-」だった。RIP SLYMEといえば、日本語ラップをポップフィールドへと軽やかに橋渡ししたグループとして知られるが、この曲もその真骨頂と言える一曲だ。難解になりがちなヒップホップの言葉遊びを、リゾートを思わせる開放的なトラックに乗せ、夏の空気そのものを音にしたような仕上がりになっている。2002年という年は、彼らが「楽園ベイべ-」や前後の楽曲群を通じて、シーンの外側にいたリスナーにも「かっこいいラップ」を届けていた時期であり、この1位はまさにその浸透ぶりを象徴する出来事だったと言えるだろう。

TOP10全体を見渡すと、この週の並びは実に多国籍で、ジャンルの垣根の低さが際立っている。2位にはRED HOT CHILI PEPPERSの「BY THE WAY」がランクインしており、90年代からロックシーンを牽引してきたバンドが、2000年代に入っても変わらぬ存在感を放っていたことがうかがえる。4位のAVRIL LAVIGNEによる「COMPLICATED」も見逃せない。10代のシンガーソングライターが等身大の言葉で歌う姿は、当時のポップミュージックに新しい風を吹き込んでいた。

邦楽勢の層の厚さもこの週の特徴だ。3位にはEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」がランクイン。レトロなジャズやスウィングの要素を大胆に取り入れたそのサウンドは、他のどのアーティストとも似ていない独自の世界観を持っていた。6位にはCHEMISTRYの「FLOATIN’」がつけており、実力派R&Bデュオとしての地位を固めつつあった時期であることが感じられる。7位には元ちとせの「ハイヌミカゼ」。奄美の島唄の発声法を生かしながら現代的なアレンジと融合させたこの楽曲は、日本のポップスにおける「うた」の可能性を広げるものとして語られることが多い。10位のPUSHIMによる「FOREVER」も、レゲエをルーツに持つ透明感のある歌声で独自のポジションを築いていた一曲だ。

洋楽方面ではダンスミュージックの存在感も光る。5位にはUNDERWORLDの「TWO MONTHS OFF」がランクイン。エレクトロニックミュージックのフロアだけでなく、より広いリスナー層にもアプローチしていた時期の代表曲と言える。8位のBEENIE MAN FEAT. JANETによる「FEEL IT BOY」はダンスホールレゲエのビートとポップな歌声を組み合わせたクロスオーバーの好例であり、9位にはEARTH WIND AND FIREの名曲「SEPTEMBER」がFPMことFantastic Plastic Machineによるビューティフル・ラテン・ミックスという形で再登場している。往年のディスコクラシックが、日本人アーティストのリミックスワークを通じて新たな文脈で聴かれていたことも、この週のチャートの面白さだ。

こうして眺めると、この週のTOP10は国内外・世代・ジャンルを問わず、多様な音楽が同じ土俵で鳴っていたことがよくわかる。RIP SLYMEが1位に立ったという事実そのものが、当時の日本のポピュラー音楽が持っていた懐の深さを物語っているのではないだろうか。

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2002年8月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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