TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年2月27日放送)

TOKIO HOT 100 2011-02-27 放送回ランキング ランキング

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2011年2月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年2月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年2月27日という放送日を振り返るとき、どうしても頭をよぎるのは、この2週間後に東日本大震災が起きたという事実だ。もちろんこの週のチャートに映っているのは、あくまで震災前の、まだ何の予兆もない日常の音楽シーンである。だからこそ、このTOP10には当時の空気がそのまま封じ込められているように感じられる。

1位に輝いたのはandropの「MIRRORDANCE」。内澤崇仁を中心とする3人編成のバンドとして、当時ロックリスナーの間で急速に支持を広げていた存在だ。バンドサウンドでありながらエレクトロニックな質感や浮遊感のあるメロディラインを持ち込むスタイルは、ギターロック一辺倒だった国内シーンに新しい風を吹き込んでいた。「MIRRORDANCE」というタイトルが示す通り、鏡合わせのように反復し変化していくサウンドの構築感は、当時のandropの魅力を象徴する一曲だったと言える。深夜のドライブや夜更けの部屋で聴くのがよく似合う、都会的で内省的なムードを持った楽曲が、洋楽・邦楽問わず多彩な顔ぶれの並ぶこの週のチャートで頂点に立ったことは、当時のリスナー層の感度の高さを物語っている。

洋楽勢に目を向けると、まさに層の厚さに驚かされる。2位にはAVRIL LAVIGNEの「WHAT THE HELL」。ポップパンクの女王として2000年代を駆け抜けた彼女が、より開放的でキャッチーな方向へと舵を切っていた時期の楽曲だ。4位のLADY GAGAの「BORN THIS WAY」は、まさにこの時期にリリースされたばかりの新曲で、自己肯定と多様性をテーマにしたアンセムとして、その後何年も語り継がれることになるナンバーである。7位にはBEADY EYEの「THE ROLLER」。オアシス解散後、リアム・ギャラガーが新たに結成したバンドの楽曲で、90年代ブリットポップの熱狂を知る世代にとっては胸が熱くなる一曲だったはずだ。8位のBRITNEY SPEARSの「HOLD IT AGAINST ME」も含め、この週は2000年代からゼロ年代を彩ってきたポップスターたちが、それぞれ新しいフェーズを迎えていたタイミングだったことがうかがえる。9位のBRUNO MARSの「MARRY YOU」は、後にウェディングソングの定番として世界中で愛される名曲だが、この頃はまだ新人に近い立ち位置。彼が本格的にスターダムを駆け上がっていく、その入り口の時期の楽曲がここに顔を出している点も興味深い。

国内勢も負けていない。3位のKREVA「挑め」は、ヒップホップという枠に収まらない骨太なメッセージ性を持った楽曲で、当時のKREVAらしい生々しいラップワークが光る。5位のRIP SLYMEの「センス・オブ・ワンダー」、6位のスガシカオ「約束」、10位のゆず「HAMO」と、それぞれ異なるベクトルで日本のポップミュージックを支えてきたアーティストたちが並ぶ。ジャンルも世代も異なる面々が同じチャートの中で肩を並べているのが、この番組らしい編成の妙だった。

こうして改めて見返すと、androp「MIRRORDANCE」が1位を獲得したこの週は、国内外のポップミュージックが実に多彩な広がりを見せていた時期だったことがわかる。震災という大きな出来事の直前、何気ない一週間の音楽の記録として、このチャートは今も静かな価値を持ち続けている。

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2011年2月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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