TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年9月19日放送)

TOKIO HOT 100 2021-09-19 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2021年9月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年9月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年9月19日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、桑田佳祐のソロ楽曲「SOULコブラツイスト~魂の悶絶」だった。タイトルからしてすでに一筋縄ではいかない、言葉遊びと音楽愛が入り混じったセンスが炸裂している一曲で、サザンオールスターズの活動と並行してソロ名義でも精力的に音楽を鳴らし続けてきた桑田佳祐らしい仕事ぶりが表れていた。ソウルやファンクといったブラックミュージックへの敬愛を、あくまで日本語のポップスとして昇華してみせる手つきは、デビューから数十年を経てもなお色褪せない。むしろコロナ禍でライブや対面のエンタメが制限された時期だからこそ、身体を揺さぶるようなグルーヴを持った楽曲が求められていた側面もあったのではないかと想像したくなる。

この週のTOP10を見渡すと、邦楽と洋楽が違和感なく並んでいるのが「TOKIO HOT 100」らしい風景だ。2位には藤井風の「燃えよ」がランクイン。岡山出身のシンガーソングライターとして2020年頃から急速に注目を集めた藤井風は、ゴスペルやソウルのフィーリングを自身のルーツに絡めた独自の歌声で、この頃すでに邦楽シーンの重要なプレイヤーとして存在感を示していた。4位のOfficial髭男dismの「フィラメント」も含め、邦楽勢の楽曲がしっかりと上位に食い込んでいる点は、この時期のポップシーンの充実ぶりを物語っている。

一方で洋楽勢も負けていない。5位にはBTSの「Butter」がフィーチャリングのMegan Thee Stallionを伴って登場。2021年はBTSが世界的なポップアイコンとしての地位をさらに確固たるものにしたタイミングで、軽やかでキャッチーなこの曲はまさにその象徴だった。6位のBruno MarsとAnderson .Paakによるユニット、Silk Sonicの「Skate」も見逃せない。2021年に始動したこのユニットは、70年代的なソウル・ファンクのエッセンスを現代のポップスに落とし込むという意味で、実は1位の桑田佳祐と共振する部分すらある。世代も国籍も違えど、同じ時代の空気の中でソウルフルな音楽が求められていたことがうかがえる。

さらに8位にはThe Kid LaroiとJustin Bieberの「Stay」、10位にはThe Weekndの「Take My Breath」がランクイン。2021年という年は、ストリーミング全盛の中で世界のヒット曲がリアルタイムで日本のリスナーにも届く環境が完全に定着した時期でもあり、こうした洋楽ヒットと邦楽の実力派が同じチャートの中でせめぎ合う様子そのものが、当時のリスナーの耳の広がりを映し出していたように思う。

改めて振り返ると、この週の1位が桑田佳祐だったという事実は象徴的だ。デビューから長い年月を重ねたベテランが、最新の洋楽ヒットや若い才能たちと同じ土俵で堂々と1位を獲る。それは単なる懐かしさではなく、彼の音楽が今なお現役のグルーヴを持っている証だったのだろう。コロナ禍という制約の多い時代に、ジャンルも世代も飛び越えて鳴り続けていた音楽たちの記録として、このTOP10は今聴き直しても十分に楽しめる一枚の地図になっている。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2021年9月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2021年9月26日) »

スピーカーで鳴らすなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました