TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年11月27日放送)

TOKIO HOT 100 2011-11-27 放送回ランキング ランキング

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2011年11月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年11月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年11月27日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、コールドプレイの「Charlie Brown」だった。この曲を収めたアルバム「Mylo Xyloto」は、同年秋に発表されたばかりの意欲作で、バンドとしてはより開放的でカラフルなサウンドスケープに踏み出した一枚として語られることが多い。「Charlie Brown」はギターのアルペジオとエレクトロニックな質感が溶け合い、スタジアムロックの高揚感とダンスフロア的な躍動感を同居させた楽曲で、当時のコールドプレイが単なる「泣きのロックバンド」という枠を超えて、より大きなスケールのライブ体験を志向していたことが伝わってくる。この時期の洋楽シーンでは、ロックバンドがエレクトロニックな要素を大胆に取り込む流れが顕著になっており、「Charlie Brown」はそうした潮流を象徴する一曲だったと言える。

TOP10全体を見渡すと、2011年という年の空気が色濃く反映されている。4位のフォスター・ザ・ピープルによる「Pumped Up Kicks」は、軽やかなメロディとは裏腹に不穏な歌詞世界を持つ曲として、この年最大級のブレイクを果たしたインディーポップの代表格だった。ローファイな質感とポップなフックを併せ持つこの曲は、当時のUSインディーシーンの気分を端的に表していたと言えるだろう。また10位のエイミー・ワインハウスによる「Our Day Will Come」も印象深い。ワインハウスは2011年7月に27歳でこの世を去っており、この選曲には彼女のソウルフルな歌声とジャズ・R&Bへの深い理解を改めて味わい直す意味合いが込められていたはずだ。3位のヒメナ・サリニャーナのように、メキシコ出身でありながら英語詞の楽曲を国際的に発信するアーティストが顔を出しているのも、当時のグローバルなポップシーンの多様化を感じさせる。

邦楽勢に目を向けると、2位には吉井和哉の「母いすゞ」がランクイン。ザ・イエロー モンキーというバンドの枠を離れ、ソロアーティストとして独自の音楽世界を追求していた吉井の、生活感と物語性を併せ持つ楽曲が並んでいるのが興味深い。7位の斉藤和義「やさしくなりたい」も、フォークやロックの手触りを大切にしながら等身大の言葉を紡ぐ彼らしい一曲で、当時のJ-POPにおける「歌詞で聴かせる」系譜の強さを感じさせる。一方で5位のPerfume「スパイス」は、中田ヤスタカプロデュースによるテクノポップサウンドが円熟期に入っていたことを示す楽曲で、8位のCrystal Kay「SUPERMAN」や9位のJUJU「LULLABY OF BIRDLAND」といったR&B・ジャズ寄りのボーカリストたちの存在感とあわせて、この時期の邦楽シーンがいかに多彩なジャンルを同時に抱え込んでいたかがよく分かる。6位の@DJTOMOKO N UCCA-LAUGHのような組み合わせも含め、コラボレーションや実験的なユニット表現が活発だったことも窺える。

洋楽・邦楽が入り混じり、ロック、エレクトロポップ、ソウル、フォークと多様な音楽性が一つのチャートに共存していたこの週のTOP10は、2011年という年が持っていた音楽的な豊かさそのものを映し出している。コールドプレイの「Charlie Brown」を筆頭に、それぞれの曲が持つ時代の空気を今聴き返すと、当時のラジオが果たしていた「多様な音楽への窓口」としての役割の大きさを改めて実感させられる。

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2011年11月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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