TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年1月29日放送)

TOKIO HOT 100 2012-01-29 放送回ランキング ランキング

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2012年1月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年1月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年1月29日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのは東京事変「今夜はから騒ぎ」だった。椎名林檎を中心に結成されたバンドとして、日本のロックシーンに独自の存在感を刻んできた東京事変が、活動の一つの節目を迎えつつあった時期の楽曲であり、洗練されたアンサンブルと日本語詞の言葉遊びの妙が同居する作風は、当時のリスナーに強い印象を残した。バンドサウンドとポップスの語法を自在に往来する編曲、そして椎名林檎ならではの語感を活かしたメロディの乗せ方は、この曲でも存分に発揮されており、単なるヒット曲というより「作品」として聴かせる強度を持っていたことが、TOP10入りの背景にあったのではないかと想像させる。

このチャートを俯瞰すると、2012年初頭という時期特有の多様性が浮かび上がってくる。2位にはED SHEeranの「THE A TEAM」がランクインしており、彼がまだ日本国内で本格的なブレイクを果たす前夜、シンガーソングライターとしての実力が海外から静かに伝わってきていた時期だったことがうかがえる。同様に10位にはAdeleの「Rolling In The Deep」が入っており、前年に世界的な成功を収めた「21」からの流れが日本のリスナーにも浸透していたことを物語る。洋楽と邦楽が同じテーブルに並ぶこのチャートの構成自体が、当時のJ-WAVEらしい選曲基準を体現していたと言えるだろう。

邦楽勢に目を向けると、4位にはきゃりーぱみゅぱみゅの「つけまつける」がランクインしている。中田ヤスタカプロデュースによるこの楽曲は、当時のポップカルチャーにおける「原宿系」的なビジュアルとサウンドの融合を象徴する存在であり、彼女がブレイクを果たしていく過程の熱量がチャートからも伝わってくる。5位のASIAN KUNG-FU GENERATION「マーチングバンド」や9位のTHE PILLOWS「トライアル」は、日本のギターロックが世代を超えて支持され続けていたことを示しており、7位のいきものがかり「いつだって僕らは」は、当時国民的な人気を誇っていたバンドらしい親しみやすいメロディが際立つ一曲だ。

また3位の植村花菜「メッセージ」、6位の高橋優「卒業」といった楽曲は、いずれも歌詞世界と歌唱表現を軸にしたシンガーソングライター系の系譜を感じさせ、当時の邦楽シーンにおいて「言葉で伝える歌」が一定の需要を保っていたことを示している。8位のCOMMON「Celebrate」は、ヒップホップ/R&B的な質感をチャートに持ち込み、全体としてジャンルの偏りなく多層的な音楽体験を提供する構成になっていたことがわかる。

こうして並べてみると、この週のTOP10は邦洋混在、ロックからポップス、シンガーソングライターからヒップホップまでを横断する幅広さが特徴的であり、東京事変という個性の強いバンドが頂点に立ったことも含めて、2012年初頭という時代の音楽的な豊かさと過渡期の空気を凝縮した一週間だったと言えるだろう。

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2012年1月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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