TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年8月19日放送)

TOKIO HOT 100 2012-08-19 放送回ランキング ランキング

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2012年8月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年8月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年8月19日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはONE DIRECTIONの「WHAT MAKES YOU BEAUTIFUL」だった。イギリス発のオーディション番組から誕生した5人組が、デビュー曲でいきなり世界的なブレイクを果たし、その勢いのままアメリカ、そして日本の洋楽シーンにも波及していった時期にあたる。弾けるようなギターのイントロと、口ずさみやすいメロディ、そして何より「君の魅力に気づいていない君へ」というシンプルで普遍的なメッセージが、ティーンエイジャーだけでなく幅広いリスナーの心を掴んだ。ボーイズグループの新しい波が、EDMやヒップホップが主流になりつつあった当時のポップシーンに、爽やかな清涼剤のように響いていたことを思い出す方も多いだろう。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽、ロックとポップスが絶妙に交錯している点が興味深い。2位には桑田佳祐の「愛しい人へ捧ぐ歌」がランクイン。サザンオールスターズとしての活動休止期間を経て、ソロシンガーとしての表現をさらに深めていた時期であり、日本のポップミュージックの成熟した一面を感じさせる楽曲だ。一方で4位には星野源の「夢の外へ」が入っており、当時まだソロアーティストとしての地位を確立していく途上にあった彼の、独特のグルーヴ感とポップセンスが光っていた。この後、星野源が国民的な存在へと駆け上がっていくことを思うと、この時期の楽曲群には既にその萌芽が感じられる。

洋楽勢では、PET SHOP BOYSやNO DOUBT、GREEN DAYといったベテラン勢が顔を揃えているのも見逃せない。80年代から活動を続けるPET SHOP BOYSの「WINNER」は、シンセポップの伝統を現代的にアップデートした一曲であり、世代を超えて支持される彼らの底力を感じさせる。NO DOUBTの「SETTLE DOWN」は、グウェン・ステファニーのソロ活動を経てのバンド再始動を象徴する楽曲で、当時大きな話題となった。GREEN DAYもまた、パンクの精神を保ちながら安定した人気を誇っていたことがうかがえる。

邦楽勢に目を向けると、SUPERFLYの「輝く月のように」やPerfumeの「SPENDING ALL MY TIME」がランクインしており、日本の女性アーティストたちがそれぞれ異なるアプローチで独自の音楽性を確立していた時代でもあった。SUPERFLYの力強いボーカルと、Perfumeのテクノポップサウンドは対照的でありながら、どちらも2012年という時代を象徴する音楽性を持っていたと言える。また、FEAR, AND LOATHING IN LAS VEGASのようなラウドロック系のバンドがTOP10入りしていることも、当時の音楽シーンの多様性を物語っている。

この週のチャートを俯瞰すると、ONE DIRECTIONの登場が象徴するように、ポップミュージックの世代交代と国際化が同時進行していた時期だったことがわかる。SNSの普及により、海外の新しいアーティストの情報がリアルタイムで日本のリスナーにも届くようになり、洋楽と邦楽の垣根がより低くなっていった時代の空気を、このTOP10は鮮やかに切り取っている。

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2012年8月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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