TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年9月23日放送)

TOKIO HOT 100 2012-09-23 放送回ランキング ランキング

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2012年9月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年9月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年9月23日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、SUPERFLYの「FORCE」だった。越智志帆のパワフルなボーカルを軸にしたロックサウンドは、2008年のデビュー以来一貫したブレのなさで支持を集めてきたが、この曲でもその芯の強さは健在だ。装飾を削ぎ落とし、生々しい歌声そのものを主役に据えるアレンジは、当時量産されていたダンスミュージック主体の洋楽ヒットとは対照的で、邦楽ロックが持つ「歌の力」を改めて感じさせるものだった。スポーツ中継のテーマとして起用されることの多かったSUPERFLYの楽曲群と同様、この曲にも疾走感と高揚感が込められており、秋という季節の変わり目に力強く響いたのは想像に難くない。

2位のサカナクション「夜の踊り子」は、エレクトロニックな質感と日本語詞の情緒を融合させるバンドの真骨頂と言える一曲だ。2010年代前半、彼らはロックバンドでありながらクラブミュージック的な感覚を導入することで、邦楽シーンに新しい聴取体験を持ち込んだ存在だった。5位のASIAN KUNG-FU GENERATIONと並ぶことで、当時のロックリスナーがいかに多様な音像を求めていたかが見えてくる。

一方、洋楽勢の顔ぶれも2012年という年を色濃く映し出している。3位にランクインしたテイラー・スウィフトの「WE ARE NEVER EVER GETTING BACK TOGETHER」は、カントリー出身の彼女がポップフィールドで決定的な足場を築いた記念碑的な曲だ。アルバム「Red」の先行シングルとして世界中のチャートを席巻し、失恋というテーマをあっけらかんとしたユーモアで昇華する作風は、その後の彼女の音楽性の転換点ともなった。4位のオウル・シティ&カーリー・レイ・ジェプセンによる「GOOD TIME」も見逃せない。前年に「Call Me Maybe」で世界的ブレイクを果たしたジェプセンが、シンセポップの寵児オウル・シティと組んだこの曲は、夏の終わりから秋口にかけての開放的な空気にぴったりの一曲として各国のチャートを賑わせた。8位のワン・ダイレクションもまた、この時期のポップシーンを象徴する存在だ。結成からわずか数年でティーンを中心に絶大な支持を獲得し、ボーイズグループというフォーマットを再びメインストリームに引き戻した功績は大きい。

邦楽側に目を向けると、6位の大橋トリオと平井堅のコラボレーション「東京ピエロ」は、世代もキャリアも異なる二人が生み出す独特の浮遊感が魅力的だ。ソングライターとしての大橋トリオの繊細な作曲センスと、平井堅の艶やかな歌声が溶け合うことで、都会の孤独と煌めきを同時に描き出している。7位のコブクロ「ココロの羽」は、デビューから10年以上を経てなお安定した楽曲提供力を見せつけ、9位のPESはRIP SLYMEのメンバーとしての活動と並行したソロ表現の幅を示していた。そして10位には大御所エアロスミスの「LOVER ALOT」がランクイン。ベテランバンドが新作を携えて現役感をアピールし続けた事実は、ロックというジャンルの息の長さを物語っている。

こうして振り返ると、この週のTOP10は邦楽ロック、洋楽ポップ、ベテランの存在感が渾然一体となった、実に2012年らしいラインナップだったと言える。SUPERFLYの「FORCE」が首位に立ったことは、装飾に頼らない「歌」そのものの強度が、多様化するポップシーンの中でもなお評価され続けていたことの証左だったのではないだろうか。

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2012年9月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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