TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年2月23日放送)

TOKIO HOT 100 2014-02-23 放送回ランキング ランキング

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2014年2月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年2月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年2月23日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、首位に輝いていたのはアリアナ・グランデの「BABY I」だった。デビュー作「Yours Truly」からのカットで、当時のアリアナはまだ10代を終えたばかりの新鋭シンガーという立ち位置。マライア・キャリーを彷彿とさせる高音域の伸びやかさと、往年のR&Bやディスコサウンドへのリスペクトを感じさせるトラックメイクが話題を呼んでいた時期で、この曲もそうした彼女の音楽性の原点を示す一曲として印象に残っている。まだ「問題児」的なイメージも「ダイヴァ」的な貫禄もなく、ひたすら歌の力で勝負していた初期アリアナの瑞々しさが詰まったナンバーとして、今聴き返しても新鮮だ。

この週のTOP10を見渡すと、当時のポップシーンの多層性がよく見えてくる。2位にはワン・ダイレクションの「STORY OF MY LIFE」がランクインしており、ボーイズバンド全盛期の勢いをそのまま体現していた。世界中のティーンを熱狂させたグループの、フォーキーなアレンジと青春性を併せ持つ楽曲が支持を集めていたのも納得できる時代の空気だ。一方で8位のクリーン・バンディット feat. ジェス・グリン「RATHER BE」や10位のダフト・パンク feat. ファレル・ウィリアムス「GET LUCKY」は、当時のダンスミュージーク・リバイバルの潮流を象徴する存在。特に「GET LUCKY」は前年から続くロングヒットで、シンセとファンクを融合させたレトロフューチャーなサウンドが世界的に再評価されていた時期であり、この週にもまだその余波がしっかり残っていたことがわかる。

邦楽勢では4位にKANA-BOONの「結晶星」、7位にandropの「ONE」、9位にJUJUの「HOT STUFF」が名を連ねており、ロックバンドから歌姫まで幅広いジャンルが共存していたのもこの番組らしい構成だ。KANA-BOONは当時、アニメタイアップなどを通じて若いリスナー層への浸透を強めていた時期で、疾走感のあるギターロックがチャートに食い込んでいたことは、邦楽ロックシーンの勢いを物語っている。またJUJUの「HOT STUFF」は大人の女性像を歌い上げるスタイルで、洋楽ポップとはまた違ったグルーヴ感を提示していた。

3位のオイシン(ASGEIR)「KING AND CROSS」や6位のカイリー・ミノーグ「INTO THE BLUE」、5位のダーティー・ループス「HIT ME」といった顔ぶれも興味深い。北欧出身のシンガーソングライターから、90年代から活躍を続けるベテラン、超絶技巧派のフュージョンバンドまでが同居するチャートは、当時のJ-WAVEが目指していた音楽の間口の広さをそのまま映し出している。ジャンルも世代も国籍も横断しながら、良質なポップスやダンスミュージークを等しく並べるという編成方針が、このTOP10からもうかがえる。

アリアナ・グランデが後に見せる進化を知る今だからこそ、「BABY I」で首位を取っていたこの週の記録は、ひとつの原点として味わい深い。まだ荒削りな部分を残しながらも、圧倒的な歌唱力で聴き手を惹きつけていた新人シンガーが、数年後には世界的なポップアイコンへと駆け上がっていく——そんな未来を知らずに聴いていた2014年2月のリスナーたちの耳には、この曲がどんな輝きとして届いていたのか。当時のチャートを振り返ることは、ポップミュージークの成長物語をたどる小さな旅でもある。

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2014年2月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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